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[ エッセイのようなモノ ]
チョコボでGO!

1998.01.26

 久しぶりに、ゲームにはまっている。それも、同時にふたつも。「ファイナル・ファンタジーZ」以来だから、ほぼ一年ぶりということか。もともと、はまりまくる時には思いっきりはまりまくるのだが、やらなくなると全然やらなくなってしまう質なので、一年ぶりといってもそう珍しいことではない。もちろん、この一年間ゲームをまったくやっていなかったわけではない。いくつかの新作ゲームをやったが、それほどはまらなかった、というだけのことだ。おもしろいとか、つまらないとかではなく、単にわたしの嗜好にあわなかっただけ。  
 今はまっている二本のゲームも、実は出てすぐ買ったわけではない。つい二、三日前に始めたばかりなのだ。  
 さて、はまっているゲームのひとつめは、タイトルからもおわかりだと思うが、「チョコボの不思議なダンジョン」  
 チョコボといえば、ファイナル・ファンタジー・シリーズで人気の、ダチョウに似たキャラクターで、本編では、主に馬の代わりに乗用として使用されている。これが主役を張って、メインキャラクターとして登場しているのがこの「チョコボの不思議なダンジョン」  
 チョコボの他にもFFシリーズでおなじみのキャラクターのモーグリも出てくるし、敵キャラクターもおなじみのものばかり。もともと愛らしいチョコボとモーグリが、なお一層かわいくなって動き回るのは、女性や子供には受けるだろう。男だって、かわいいものはかわいいと思う。  
 開発したのは、もちろんスクウェア・ソフト。  
 ただ、「不思議なダンジョン」シリーズといえば、過去に「トルネコの冒険」や「風来のシレン」といったシリーズを出している「チュンソフト」のゲームなんだが・・・・  
 と思っていたら、監修はちゃんと中村光一で、過去二作の味をちゃんと出している。  
 入るたびに形が違うダンジョン(迷宮)。やられてしまうと手に入れたお宝も、レベルもチャラになるというシビアさ。はまる人は徹底的にはまるが、嫌いな人は徹底的に嫌い、というこのシリーズに、わたしは思い切りはまっている。過去二作も、思い切りはまらせてもらった。  
 だが、今回の「チョコボの〜」は、これまでの二作にくらべてシビアさが少し軽くなっているような気がする。お宝は比較的簡単に持ち帰れるし、レベルも落ちない。フロアが変わるたびにセーブもできる。おそらく、チョコボのキャラクターを前面に押し出したため、ちいさなお子様やゲームに慣れていない人にも楽に遊んでもらおう、という思想が出たからではないかと思うのだが、このシリーズはもっとシビアでいいんじゃないか? それとも、いつものパターンで、最初の迷宮をクリアすると、次にもっと難しいのが出てくるんだろうか? 出てくるんだろうな。  
 このシリーズといえば、一作目のトルネコは「ドラゴン・クエストW」の脇役の主役デビューだったし、この「チョコボの〜」も、FFシリーズの脇役の主役デビューである。なんだか、人気脇役たちのデビューものみたいな感じもするが、逆に考えて、このシリーズがオリジナルのキャラクターでは売れない、ってことなんだろうか? 個人的には、「風来のシレン」も好きなんだが・・・・  
 まあ、過去二作と、少々操作性が違うのは、作ってる会社も違うし、ゲーム機本体もスーパー・ファミコンとプレイステーションという違いがあるのだから、しかたのないことだろう。やっていくうちに、すぐ慣れる。  
 さて、はまっているゲームのもうひとつは、「電車でGO!」  
 これは、つい最近ゲームセンターで一度やり、その後友人の家でプレイステーション版をやって、翌日すぐに手に入れた。  
 ご存知の方はご存知だろうが、飛行機の操縦や車の運転のゲームと同じで、これは電車を運転するゲーム。標識を守り運行時間を守って、ただただ電車を走らせるという、考えようによっては非常に単純なゲームなのだが、これがはまる。  
 昔から、男の子がなりたい職業のひとつとして、おそらく常にベスト5に君臨しているであろう「電車の運転手さん」になれるのだから、これはもうはまって当然だろう。男の子だけではない。わたしの知り合いの女性など、今までゲームセンターになどほとんど行ったことがなく、テトリスもプヨプヨも知らないくせに、一度この「電車でGO!」で遊んだ途端おおはしゃぎした。  
 まず、ゲームセンターにあるものは、マスコン(アクセルだな、これは)とブレーキの形状が、本物と同じようになっている。もちろん、JR東日本協力。そのうえ、シートに座っていると、尻の下から振動が伝わってくる。しかも、ゲームに出てくる路線は実在の路線で、景色も実在の景色とほぼ同じように作られている。それを見ているだけでも、充分に楽しい。しかし、どうせなら、ゲーム機そのものをボックス型にして、まわりの人間は、まるで電車の乗客のように、運転席の後ろの窓から覗くようにしてしまった方がおもしろかったろうに。なぜしなかったんだろう? まあ、そうしなくても充分おもしろいからよしとするが。  
 残念ながら、プレイステーション版では、尻の下から振動は来ない。専用コントローラも出ているのだか、品薄でなかなか手に入らないという。ただ、このコントローラ、他のゲームには使えないのだから、無理して買う価値があるかどうか・・・・ まあ、続編として他の路線のバージョンがいくらでも出せるから、そうなれば専用コントローラがあってもいいだろうが、内容が単純なだけに、シリーズ化しても尻すぼみになるような気がしないでもない。どうせなら、パソコン版を出して、路線のデータだけCD−ROMで別途発売、という形にすれば、自分がいつも使っている路線の景色をみることができておもしろいかもしれない。今のパソコンなら、そのぐらいできるんじゃないだろうか?  
 じゃなければ、次の作品としては、電車ではなく路線バスというのはどうだろう。交通規則を守り、渋滞や違法駐車にもめげずに運行時間を守って走るバスの運転手さん。車の運転をするゲームはたくさんあるが、どれもが基本的に速さを競うレースの形態を取っているから、これはなかなかおもしろいんじゃないだろうか? それの変形バージョンで、タクシーの運転手というのもいいかもしれない。バスの運転手の苦難に加えて、客のわがままを聞いたり、近道なんぞをしたりと、コースの幅も広がる。まあ、作るのはむずかしいだろうがわたしが作るわけじゃない。  
 タイトーさん、このアイデア買いません?  



2001.06.20(追記)

 そうそう。なんだか知らないが、バスのゲームはできたらしい。ゲームセンターにしっかりと鎮座ましましている。作ったのがタイトーだかどうだか知らないが、わたしのところに相談もなければ許可を取りにも来なければ、つけ届けもなかった(笑)。だからみろ、いまひとつアイデアに突っ込みが足りない。どうせやるなら、そのゲームが置いてある場所の近くの路線バスにしてもらいたかったってもんだ。どこのゲームセンターでも東京都内の路線バスじゃあ、面白みが少ない。どうせまわりの景色だけの違いなんだから、たいした手間じゃぁないと思うんだが。あ、筐体を横浜なら横浜市営バスにするとか、そういう手間が面倒なのか。  
 あと、考えたんだけど、「電車でGO!」地下鉄版ってのはどうだろうか(笑)。駅以外は真っ暗だから、データを作りやすいと思うんだが。  



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