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1999.05.27
1999年の五月も終わりに近づき、噂の七の月まで、あと一月ほどになった。いったい何が起きるのか、いろいろな憶測が飛び交っているようだが、それはそれとして、日本では七月には「スター・ウォーズ」の新作が公開される。ひょっとして、それがあの予言の伝えるところだったのではないか、と思いたくなってしまっても、罰はあたらないと思うのだが、いかがなもんだろう?
「スター・ウォーズ」の一作目(ってエピソード4なわけだが)が公開されたのが1977年で、今から22年も前。最後に三作目(って当然それはエピソード6なわけだが)が公開されたのですら1983年になるわけだから、16年も前のことになる。そんな昔の作品の続きを、いまさら作っていったいどうするんだ、って気がしないでもないんだが、楽しみにしてしまう自分も情けない。
一作目(しつこいようだが、エピソード4である)が公開された当時は、まだビデオなんてぇものは持っていなかったので、何度も劇場に足を運んだ記憶がある。少なくとも十回ぐらいは、劇場で見ただろうか。もっとも、スター・ウォーズ・フリークの間では、十回ぐらいでは見たうちには入らないらしいのだが。それも考えてみれば馬鹿なはなしである。もちろん、その後ビデオで何度も見て、実は少々飽きてきている。なのに、去年友人から、三本組のビデオ「スペシャル・エディション」を借りて、いまだに返していないのはどういうわけだ?
それはそれとして、そもそも一作目(くどいようだが、それはエピソード4である)が最初に劇場公開されたとき、あの有名な、手前から奥に向かって消えていくオープニング・ロールの先頭に、「エピソード4」という文字は入っていなかった。あれは二作目(それがエピソード5である)が公開される前に、ファンの期待を煽るためにリバイバルされたときから、追加されたのである。
それどころか、一作目(これ以上やると苦情が来そうなので、これで最後にするが、もちろんそれはエピソード4のことである)を作っている最中には、全9作という発想はまだなかったらしい。当時購入したプログラムには、どこにも「これはエピソード4である」という記述はない。ちなみにこのパンフレット、写真もたっぷり、キャスト、スタッフの紹介もたくさんあって、わずか350円である。しかも、当時はまだ消費税なんぞなかった。二十年弱で倍近くになっているわけだ。
二作目(それは・・・あ、もうやめるっていったんだっけ)がアメリカで公開される前に、一作目をリバイバルしたときのエピソードがもうひとつある。ポスターもなにもなく、ある日いきなり、街角に四角い縦長の箱が建った。そこには簡潔に「Han Solo is back」とか、「Princess Leia is back」とだけ書かれていたのだそうである。それだけで、ファンは期待に胸を膨らませ、劇場に足を運んだのだ。馬鹿な奴等である。残念ながら、日本ではその手法は使われなかった。見てみたかったのに。
これほど人気のあるシリーズだが、ジョージ・ルーカスにもひとつの誤算があった。もっともそれは、前の三作に限ってのことなのだが。
プリンセス・レイアを演じたキャリー・フィッシャーが、思ったよりも早く老けてしまったのだ(笑)一作目では、まだあどけなさを残した感じがよかったのに、三作目では、妖艶な感じまで出てしまった(笑)映画の中では、それほど年月はたっていないはずなのに、だ(笑)
今度のお姫さんは、大丈夫だろうな(笑)
最後に小ネタをひとつ。
あの有名なライト・セイバーの光が伸びる瞬間というのを、画面でよく見ていると面白い。あれは、ちゃんと剣の部分もある小道具を使っていて、後から光学処理で光っているように見せている、ということはご承知のことと思うのだが(まさか、ホントにああいう剣を使ってるとは思ってないよね)、光が伸びるときにも、ちゃんと剣の部分のある小道具を使っているのだ。で、役者は最初、剣の先がカメラに向くように剣を構えている。そうすると、剣の部分はちゃんと見えないので、まるで柄しかないように見える。その後ゆっくりと手首を右か左にひねる。そうすると、あたかも剣の部分が伸びて来たように見えるのである。こんな単純な技も使っているだ。
こんなつまらないことでも、知っていて見ると、なかなかおもしろい。
ちなみに今回のタイトルは、高信太郎氏の漫画のタイトルを、無断借用している。気に入ってるんです、この駄洒落。
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