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2000.07.27
サブリミナル効果で思い出すのが、ってまだ続いてるんですけどね(笑)
サブリミナル効果で思い出すのが、アメリカのテレビドラマ「刑事コロンボ」。その中のひとつに「意識下の映像」というタイトルの話しがあって、これがサブリミナル効果を利用していた。まあ、このドラマの中でのサブリミナル効果の使い方は、殺す方にしろ捕まえる方にしろ、「ホントにこんなにうまくいくのかね」と疑いたくなってしまうような使い方ではあったのだが、そうはいっても、じつはわたしがサブリミナル効果について知ったのは、この「刑事コロンボ」のおかげだったから、あまり文句を言うつもりはない。ただしドラマの中では、サブリミナル効果という名称は使っていなかったと記憶しているが。
ドラマではなく小説となると、ディーン・R・クーンツの「殺人プログラム」という作品がある。これもサブリミナル効果をベースにしているのだが、実際にはそれ以外にも薬だかなんだかを使って効果を高めていたような気がする。残念ながら、わたしの記憶力は極めて弱いので、本当にそうだったかどうか自信はない。あいにく、本の山の中から発掘してまで確認する気力もない。誰かが確認してくれるとありがたいのだが、実際には記憶力が弱いという問題点は、作品のタイトルにも影響を与えているはずで、サブリミナル効果を使っている作品のタイトルが「殺人プログラム」だったかどうかもおぼつかないのである。それもだれかが確認してくれるとありがたい。ついでに、わたしの部屋をかたづけてくれると、もっとありがたい。
しかし、意志は弱い記憶力は弱いで、今までいったいどうやって生きて来たのか、他人事ながら少々心配になってきた。あ、他人事じゃないのか。
まあ、他人事にしろ自分事にしろ、この年になっていまさら変るとは思えない。もうほとんどあきらめの境地である。とかいいながら、意志の弱いのを直したいなどといっているところは、まさに意志の弱いのを証明してみせているようなものかもしれないか。
で、サブリミナル効果に話しを戻す。
サブリミナルで有名なのは、前回も書いたが、映画なんぞのフィルムの間に、一コマだけ別の映像を滑り込ませておく、という手法。これは、意識にはのぼらないものの、無意識のうちにちゃんと認識していて、それが頭に入ってくるのだそうだ。一方サブリミナル効果のあるCDという奴は、人間の耳では聞き取れないような高音だか高速な音だかで録音してあるのだそうで、これも聞いている本人にその自覚はないが、無意識のうちに脳にインプットされるということである。まあ、その手のCDほとんどは、音楽の後ろに波の音だの小川のせせらぎだのが入っていて、その音に紛れて、なんらかのメッセージが入っているんだろうなぁ、と想像することができる。たぶん、そんなことを考えながら聞いていちゃいけないのだろうが。
で、ものの本によれば、サブリミナルな効果というのは、なにも映像や音の世界に限ったことではないらしい。文字なんぞでも実現できるし、動く映像ではなく、ポスターのような絵でも可能だという。たとえば一枚の風景画の中に、良く見ると別のイメージが隠れていたりとか。まあ言ってみれば騙し絵のようなものかもしれないが。
で、おもしろいのが、多くの人間の興味をひくことというと、どういうわけか、セクシャルなことになるのだそうで。広告のポスターなんぞにも、よく見るとお尻だのおっぱいだのに見えるような細工がしてあったりするらしい。で、そういう商品がよく売れるとか売れないとか。ただ、それが女性にも効果があるのかどうかは疑問が残る。女性をターゲットにした場合は、また別のイメージが隠されていたりするのかもしれない。
通常の言葉によるサブリミナル効果というのも、どうやらちゃんとあるらしい。
たとえば女性を口説くとき(あなたが女性なら男性を口説くとき)、ストレートに口説くのではなく、普通の会話の中であたりまえのように使う言葉で、相手にイメージを植えつけることができるらしい。つまり、はっきり「君が好きだ」というのではなく、「青い色が好きだ」とか「映画が好きだ」とかいう形で、相手に向かって「好きだ」という言葉をぶつけることによって、相手に気持ちを伝えることができるのだそうである。
実はこの「エッセイのようなモノ」でも、ずっと前からその手法を用いているのだが、お気づきの方はいらっしゃっただろうか? 読み続けていると、ひとつのイメージが頭に植えつけられるようになっている。
ってマジに取らないように(笑)
わたしにそんな技術があったら、自分の意志の弱いのをとっくに直してるってば。
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