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2000.11.22
たぶん初めてのことだと思うのだが。 エッセイのようなモノをさぼるな、という内容のメールをいただいた。まあ、実際の文面はそれほどきつい言いまわしではなかったし、出してきたのも知り合いだから、平気でそういうことが言えるんだろうと思うが。 念のためにお断りしておく。わたしはけっしてサボっているわけではない。たしかに外見上は、サボっているように見えるかもしれない。だがそうではない。断じてサボっているのではない。単にネタがないのだ。いや、実際にはそれも正しくない。ネタがまったくない、などということはありえないのだから。少なくとも、過去に書き溜めたメモの中には、まだ使用していないネタがたくさんあるし、毎日の生活の中でも、なんらかのネタはあるものである。道を歩いていれば変なオヤジだの若造だのが、これでもかというぐらいネタを提供してくれるし、テレビを見ても(最近はあんまり見てないんだが)、雑誌を読んでも、ネタは豊富に転がっている。だが、使えるネタがないのだ。あるいは、面白いネタがない、といってもいいかもしれない。まあ、わたしの力が足りない、といってしまえばそれまでなんだが。 実際問題、この「エッセイのようなモノ」を楽しみにしてくれている人が、世の中にどのぐらいいるのか知らないが(って、そんなに大袈裟なもんじゃないと思うが)、仮にまあ、何人かは楽しみにしてくれているとしよう。で、新しい「エッセイのようなモノ」が公開されているのを見て、喜び勇んで読んでみたら、それがちっとも面白くなかったとする。それはやっぱりよくないことだろう。 考えてみてもらいたい。 たとえば小学生のころに。おやつを楽しみにして家に帰ったとする。で、用意されていたおやつを食べてみたら、これがちっともおいしくなかったとする。それって悲惨じゃないか? あるいは、新婚夫婦やアツアツの(表現が古いぞ!)カップルでもいい。今日の夜は待ちに待った××だ! と思ったのに、それがちっとも気持ちよくなかったら。それってすごく悲しくないか? 好きな監督や俳優が出ている映画だから、期待して観に行ったのに、これがちっともおもしろくなかったら。好きな作家の新作が、少しもおもしろくなかったら。 それってとっても悲しいことではないか? つまりそういうことだ。 わたしは、この「エッセイのようなモノ」を楽しみにしてくれている人たちに、悲しい思いをさせたくない。だから、敢えて面白くないネタは書かないようにしているのだ。 しかも、もしおもしろくないものを公開してしまったら。それを読んだ人が「なんだ、ちっともおもしろくないや」と思って、それ以降遊びに来てくれなくなってしまったら。それはわたしにとっても、すごく悲しいことではないか? そういうことがないように、意識して、おもしろくないネタは書かないようにしているというのに、そのわたしの心の内が、どうしてわかってもらえないんだろう。 と、書いたところで、賢明な読者のみなさんがそれを信用するわけがない、ということもよくわかっている。そもそも、書いているわたし自身が信用してないんだし(笑) まあ、ここまでの論理に大きな穴があるとすれば、「書いた本人が、これはおもしろい、と思って書いたからといって、読者もおもしろがるとは限らない」というのがある。 つまり、おもしろくないものは公開しないようにしているという理由で、何週間も「エッセイのようなモノ」を書かずにいて、久しぶりに「これはおもしろい」と思って公開したものが、読者にとってはちっともおもしろくない、という場合だってありうる、ということだ。実際問題、その可能性はかなり高い。で、読者にしてみれば「さんざん待たせたあげくに、こんなつまらないもの読ませやがって」ということになるわけで、はっきりいって、その方が読者が離れていく理由としては強いだろう。 そもそもこの「エッセイのようなモノ」の内容は、あたりはずれが多い、というよりもはずれが多いのだから、はっきりいって下手な鉄砲もなんとやら、なはずである。 それをサボるとはなにごとか! なんだか、最初にいってたことと違ってるような気もするんだが(笑)まあ、過去にも同じようなことをやった記憶はあるんだが、言い訳だけで原稿用紙五枚埋めるというのも、これでなかなか大変でして(笑)そうはいいつつも、なんにもないところから約30分で原稿用紙五枚。なかなか見事なもんである。 まあ、書く方はそれでもいいんだが、こんなもん読まされる方はたまったもんではないだろうと思う。ご愁傷さまでした。 |
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