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2000.11.29
頭の体操と呼ばれるような、パズル系のクイズが好きで、その手の問題が出されると、必死になって考える。ときどき、電車内にどこかの進学塾の広告で、私立中学校あたりの入試問題のようなものが出ていることがあって、混んだ電車の中で、ああでもないこうでもない、と必死に考えていることがある。ただ、算数あたりは考えれば答えが出そうな気もするのだが、理科や社会などは、知識がないとさっぱりわからない。そうなるとお手上げで、すぐに諦めてしまうことになる。 先日も職場で休憩中に出された問題が、「これが解けたらIQ150以上!」といわれたので、仕事もしないで考え続けた。まあ、仕事をしないのはいつものことだが。 おかげさまで正解を出せて、わたしのIQはやはり150以上ある、ということが証明された。所要時間は20分ほどだったのだが、それが早い方なのか遅い方なのかは、よくわからない。 だが、よくよく考えてみたら、IQってのはたしかそういう形で算出できるものじゃぁないはずだ。だから、わたしのIQが150以上あるというのも、結局は信憑性がないことになる。まあ、わたしのIQが150だろうが15だろうが、みなさんには興味がないだろう。興味があるとしたら「その問題、どんな問題?」ということか。その問題は、どこかの雑誌かテレビ番組あたりで紹介された問題だったのだろう。その後、別のルートからも、同じ問題がわたしの耳に届いて来た。だから、ご存知の方もいらっしゃるかもしれない。 まあ、この手の問題は好き嫌いが大きく分かれるから、好きな人は大好きで、ずっと考え続けるだろうし、嫌いな人は、問題を読むのもイヤ、というぐらい嫌いだろう。 ということで、ここから先にはその手の問題が並ぶので、興味のない人は今回はここでさようなら(笑) まず第一問。これは、解けたらIQ150以上、という問題ではない。それの入門版と思っていただいて結構。 父、母、息子ひとり、娘ひとり、召使い、犬一匹、という構成の一団が、とある川にさしかかった。その川には、定員二名のボートが一艘あるだけで、しかもそのボートをこげるのは、父か母か召し使いだけだった。さっそく川の向こうに渡ろうと思ったのだが、実はこの家族、やっかいな問題を抱えていたのだ。 まず父親は、母親がいなくなると娘を殺してしまう。逆に母親は、父親がいないと息子を殺してしまう。なんだか、とんでもない家族である。そのうえ、飼い犬ってのがまたやっかいで、召使いがいないと、父、母、子供たち、誰彼かまわず殺してしまうのである。そんな犬は飼わない方が良いと思うのだが、クイズの世界の話しじゃぁしょうがない。 さてこの家族、誰一人死ぬことなしに、無事に川のむこうにわたるには、いったいどうすればよいのだろうか? なお、ボートは何度でも使用可能であるが、犬も定員の一人と数えること。 引っかけもなければ、すぐそばに橋がかかっていた、なんてぇオチもない。ストレートな問題である。おわかりになっただろうか。まあ、どこかで聞いたことのあるような問題かもしれない。 で、次が「解けたらIQ150以上」といわれた問題。違いは息子と娘が一人ずつ増えるだけ。他はすべて同じ条件である。何度もいうが、わたしは解けた(笑) ついでにもう一問。これはたしか、都筑道夫の「暗殺教程」という小説の中に出ていた問題だから、ご存知の方はご存知かもしれない。 ここに10枚の金貨があるが、そのうちの1枚は贋物である。大変よくできた贋物で、見た目ではまったく区別できないのだが、本物に比べてほんの少しだけ重さが違う。ただし、重いか軽いかはわからない。天秤ばかりを三回だけ使って、その贋物を見つけ出してほしい。おわかりになるだろうか? この問題も、オチや引っかけはない。 この手の問題の難しさは、答えを考える方にもあるのだが、問題を出す方にも要求される。いや、問題を考える、という意味ではなく。言葉できちんと相手に伝えられるかどうか、という点が、大きなウェートを占めているのだ。わたしの書いた文章で、みなさんが理解してくれたかどうか、そのあたりは少々疑問が残るが、それはまあしかたがないとあきらめていただこう。 なお、ここに載せた三つの問題の答えは、ここでは発表しない。できれば必死に考えていただきたい。どうしても答えが知りたい方、あるいは、解けたけれども自信がないので答えあわせをしたいという方は、メールを頂ければ、内緒で教えてさしあげます。 |
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