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2001.02.07
なんでも、携帯電話でゲームができるようになったのだそうで。やっとか、という感じである。わたしのまわりではかなり前から、「そのうち携帯電話でゲームができるようになるに違いない」という話しは出ていた。ただ、その場合のオチとして、「いったい誰がこんなものでゲームをやるんだ? 少なくとも、俺はやらねぇぞ」で終わっていたのも確かである。仮にゲームができたとしても、バッテリーがもたないだろうとか、液晶が小さすぎて辛いだろうとか、メモリ容量が、などという意見も多かった。バッテリーに関しては、確か荒川区あたりのなんとかいう工場の社長(名前を忘れてしまった)の技術のおかげで、かなり小型軽量化できたのだそうで。液晶に関しても、どこの誰のおかげだか知らないが、だいぶ良くなってきているようだ。
まあ、もともと通信するための道具である携帯電話にゲームを乗せるのなら、一人で遊ぶゲームでは面白くないな、という意見もあった。通信で複数のプレイヤーが対戦できなければ、携帯電話でゲームをする意味がないだろう、というもっともな意見だったのだが、その反論として「電話代がかかってしょうがねぇ」というのが出た。そのまた反論で「だからやるんじゃないか。そうすりゃ電話会社が大儲け!」という意見が出れば、またまた反論で「賢い消費者が、そんなものに踊らされるとは思えない。結局誰もやりゃしないね」という意見が出る。その場合の最終結論としては「消費者の大半は賢くないはずだから、きっと行けるに違いない」というものだった。メーカーでも同じような結論に達したのかどうか。携帯電話でゲームができるようになったのだそうだ。ただ、このゲームが通信による対戦型なのかどうか、わたしは知らない。
ゲームやりたきゃ携帯式のゲーム機を持ち歩いた方がいいだろう、という意見もあるだろうが、それは最初からゲームをするつもりの人。たとえば何かの拍子に時間が空いてしまった場合。本を読もうにも手元にはない、買いに行ける状態でもない。たとえば、駅と駅の間で電車が止まった。エレベーターの中に閉じ込められた。雪山で遭難した。トイレから出られなくなった。とにかくその場を動けないような状態で、手元には携帯電話しか、時間をつぶす道具がなかった場合。そういう場合に役に立つのである。って、あまり真剣に受け止めないように。遭難したりなんぞした場合、手元に携帯電話があるのなら、まずそれで救助を求めるのが先である。
わたしのまわりで、携帯電話にデジタルカメラが内臓される、という予想を誰かがしていたかどうかは覚えていない。そんな予想があろうがなかろうが、ちゃんとデジタルカメラ内臓の携帯電話は出現した。当然のことながら、綺麗な画像は望めないが、そこそこ遊べる画質ではある。面白いのが撮影した瞬間。必ず音が鳴るのである。この音は、どうやっても消せない。もちろん盗撮防止だろう。そのあたりは、メーカーもちゃんと考えている。人の楽しみを奪いやがって、などと考えてはいけない。騒がしい場所でも聞こえるような大音響ではないので、ご安心を。
音といえば、音楽が聴けるようになるだろう、という予想は、パソコンの方でMP3というデータ形式が出てきた時点で、誰もがしただろう。まあ、CDを直接セットすることができないので、不便といえば不便かもしれない。わたしは普段あまり音楽を聞かないので、どうでもいいのだが。
こうなると、次に追加する機能は、やはりラジオかテレビ。ラジオはそれほど難しくないだろうと思うのだが、テレビはどうだろう。かなり面倒な気がしないでもないが、ゲームができるぐらいなんだから、そのうち出てくるんじゃないだろうか。ゲームができるという機能よりも、よっぽど歓迎されると思うのだが、いかがなもんだろう?
他にも、携帯電話をリモコン代わりにして動くロボットが、出るとか出たとかいう噂を聞いたのだが。どうせ携帯電話をリモコン代わりにするなら、テレビとかビデオとかエアコンのリモコンとして使えるようにしてもらった方が、便利だと思うのだが。あと、どうせロボットを絡ませるなら、携帯電話のこっちを引っ張ってあっちをねじって、カチャカチャやっていくとロボットになるとか。普段は新幹線の形をしているのが、カチャカチャやると携帯電話になるとか。何の役にも立たないが。
まあ、ほかにも携帯電話につけたら便利だろうという機能はいくつもある。わたしの持っている携帯電話なぞ、おおよその現在位置を教えてくれちゃったりする。しかもそれが微妙にズレていたりして、いったい何の役に立つのか、疑問が残る。あとはナイフとドライバーと爪切りをつければ、携帯電話も一人前といえるだろう。あ、缶切りとワインの栓抜きを忘れちゃいけないな。
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