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2001.11.07
いつだったかテレビを見ていたら、「わたしは美人だから」という女性が出ていた。どうやら芸能人というわけではないようなのだが、わたしが見る限り、彼女のどこがどう美人なのか、どうしても理解できなかった。まあ、わたしは自分では面食いだと思っているのだが、ひとそれぞれ好みはあるし、本人が自分は美人だと思っているのを、他人のわたしがわざわざ否定するつもりはない。そもそもその番組自体、かなり以前に見たものだったのだから、いまさらとやかく言ってもはじまらない。それに、つきつめていくと、そもそも美人ってなんだ、という根本的な話しにまでなってしまうので、それをここで検討するつもりもまったくない。わたしがその番組を見て、すごいなぁ、と思ったのは、「わたしは美人だし」と言い切れる、その女性の自信だった。 世の中、とかく自信のない人は多い。わたしもそうなのだが、自信のなさにかけてはかなり自信がある、などという人も多いだろう。 何に関して自信がないか、ということになると、容姿、知力、体力、性格といったところが四天王だろうか。 容姿に関しては、ひとそれぞれ好みの分かれるところで、一概にこれが良いとは言えないと思うのだが、それだからこそ、ひとそれぞれに自信がない。誰がどう見ても容姿に自信を持っていいだろう、と思えるような人でも、自信はない、なんぞと言っている場合もある。多少の謙遜も入っているかもしれないが、これが案外本気で思っている場合もあるらしい。逆に、先にあげたテレビに出ていた女性のように、他人から見ると「なんで?」と思ってしまうような人に限って、正体不明の自信を持っていたりする。 まあ、人間なにかひとつぐらい自信のあるものがあると、それだけで強くなれるらしいから、他人に迷惑をかけないレベルで根拠のない自信を持つのを、止めはしない。というか、それをやっちゃうと自己否定につながっちゃうし(笑) 容姿の次に多いのが、知力か性格か。 わたしは頭が悪いから、と口癖のように言う人もいる。まあ、頭の良し悪しは、容姿の良し悪しと違って、数値に直しやすのかもしれない。そもそも、子供の頃から「成績」とかいうわけのわからないもので、頭の良し悪しを判定されることに慣れてしまっている我々は、頭の良し悪しは判定しやすいものだと認識している。で、その中でも、頭が良いと判定される人は極少数で、ほとんどの人はどこかしら頭が悪い部類に判別されてしまったりする。その結果、自分は頭が悪いんだ、と決め付けてしまったりする。 中には、わたしのように「俺は頭が良いんだ」なんぞと、大きな勘違いをしている馬鹿もいるようだが、ほとんどの人はまあ、自分は頭が悪いと思っている。 その根拠のひとつとして、記憶力の悪さというのがあるらしい。ちょっとしたことが覚えられない。昔覚えたことが思い出せない。そういったことで、自分には記憶力がない、といってしまうわけだ。そもそも人間という奴は、覚えたことは端から忘れて行くようにできているのだそうだから、忘れてしまったからといってそれを恥じることはないと思うのだが、そんなことは慰めにはならないらしい。過去に覚えたことを、ひとつも忘れていなかったら、実際には大変なことになるはずだ。今ビフテキ食ってるのに、昨日食った納豆の味を忘れてなかったりするんですぜ。これは悲惨だと思うが。 それはそれとして。 物覚えの良し悪しが、そのまま頭の良し悪しにつながるかどうか、という点は、非常に難しいところだろう。いくら記憶力が良くたって、ただ覚えているだけだったら、人間よりも百科事典の方が頭が良いことになる。まあ、学生の場合、基本的にはどれだけのことを覚えられるかで、成績を決められちゃったりするから、それがそのまま頭の良し悪しになってしまったりするのだが、実際には記憶していることをうまく使えて、初めて「頭が良い」ということになるはずなのだ。 では実際に頭が良いというのはどういうことか、というと、これがまた意見が分かれてしまうのだが。回転の良さだの、ひらめきの有無だのを頭の良し悪しの判断基準にする場合もある。頭の中の情報量と、そのリレーションの複雑さを例に出す場合もある。 まあ、他人が頭が良いかどうかを判断する方法は、ないわけではない。 何かの会話の中で「こういう時に、頭の良い奴ってどう言うか知ってる?」と聞けば良いのだ。相手が「知らない」と答えたら、少なくともそいつは「頭の良い奴」ではない、ということになる。 これは「頭の良い奴」に限らず、なんにでも使える。お験しあれ。 |
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