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2002.04.11
さて、まずはいきなり問題。 次の漢字の読みを答えなさい。 「霙」「霰」「雹」 おわかりになるだろうか? 今いきなり漢和辞典を引っ張り出して来たあなた。あなたは正しい。わからないこと、知らないことがあったら、すぐに調べる。そういう姿勢を失ってはいけない。 漢和辞典がなくても「たぶん、これかこれだろう」とあたりをつけることはできるだろう。雨かんむりがついていることから、天気や自然に関係のある言葉なんだろう、と想像して、思いつく単語をかたっぱしからあげてみる。で、それを国語辞典で探したあなた。あなたも正しい。自分の立てた予測をもとにして、想定される答えを探すという方法は、学問の上では好まれる態度である。想像力のないところには、何も生まれない。 気をつけなければいけないのは、雨かんむりがついているからといって、必ずしも空にあるものや降ってくるものと限ったことではない、ということ。霜だの零だの霊だのは、空にはないし降っても来ない。今問題としてあげた漢字はどうなんでしょうね(笑) 読みにあたりはつけたのに、手近に漢和辞典も国語辞典も見つからず、とりあえずパソコンや携帯電話に、あたりをつけた読みを入力して変換してみたあなたも、間違ってはいない。インターネット上に辞書のような役割をするサイトもあるかもしれない。そういうものを使った人もいるかもしれない。そういうやり方も、間違いなく正しい。道具は使ってこそ役に立つのである。便利な道具はどんどん使いこなすべきである。 今ここで、漢和辞典がないから国語辞典、国語辞典がないからパソコンや携帯電話、というように、何かで代用する手段を知っている人は、応用が利くということだ。勉強というのは、知識の集積だけでなく、応用力を身につけることでもあるのだ。いざというときには、まわりの人に聞いてしまう、これだって立派な「道具の利用」だろう。 何と読むのか、あたりをつけることすらできなかった人だっているかもしれない。全然想像がつかない、という場合だってあるだろう。だが、悲観することはない。知らないということは、これから新しい知識を得る喜びに出会うチャンスなのである。世の中に自分の知らないことがたくさんあるということは、それだけ多くの驚きと喜びに満ちているということなのだ。子供のころにみんな持っていた「これなぁに?」「それなぁに?」「なんで?」「どうして?」という純粋な気持ちを、いつまでも持ちつづけていられる、ということだ。こんなに楽しいことは他にないだろう。セックスを除いて(笑) 中には、問題が出されたからには、すぐに答えも出てくるに違いないと、調べようともしなかった人もいるだろう。そんなあなたの姿勢も、人として正しい。どうせすぐに答えがわかるのに、わざわざ手間をかけて調べる必要などない。調べなくたってわかるのにわざわざ調べるのは、無駄なこと。正解者の中から先着順に賞金や商品が出るわけでもないのだから、慌てて答えを調べる必要はない。なんでもかんでもスピーディになっている現代において、のんびりやるというのも大切なことだ。 しかも不況とリサイクルのこの時代。無駄はできるだけ省いて生きるというのは、誉められるべきことなのかもしれない。時間と労力の浪費は可能な限り避けている、という人だって存在する。もちろん、今この文章を読んでいる人の中に、そんな人がいるとは思っていない。こんな文章読んでいるぐらいなのだから、どう考えたって時間と労力の無駄使いを好んでいるのは間違いない。 ここまでの間、何も考えずに、ただ漠然と読んできたあなた。あなたの態度も、特に問題にはならない。本来、何かを覚えたり調べたりということは、仕事だの学校の勉強だの受験だののように、必要に迫られて仕方なしにやるか、あるいは、本当に自分が知りたいことや興味のあることに対してやるものなのである。いきなり問題を出されたからといって、興味もなければ必要性も感じていないのに、無理してそれに取り組む必要などないのである。問題は、いざ必要になったときにどうやるか、ということ。 まあ、勉強のやり方なんぞは人それぞれだろうし、死んだ爺ちゃんの遺言で、仕事と勉強だけはしてはいけないことになっているわたしとしては、ここで勉強のやり方を取り上げるつもりはない。タイトルと内容が一致しないのは、いつものことだ。 一番正しい、というか偉いのは、みっつともちゃんと読めちゃった人である。このサイトの読者に、そんな不心得者がいないことを、切に望むものである。 答え? そりゃ次回に(笑) |
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