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[ エッセイのようなモノ ]
続・正しい!お勉強のしかた

2002.04.18

 、答えである。  
 既に調べちゃった人もいるかもしれない。そういう人は誉めてあげよう。あれだけたくさんの調べ方があったうえに、一週間も時間があったのだから、そのひとつぐらいは試してみよう、と考えたのは、誉められるべきことだ。誉めるだけでなんにも出ないが(笑)  
 調べなかった人もいるのかもしれない。あれほどたくさんの調べ方を書いておいてあげったってのに、結局なんにもしなかった人が、きっと大勢いるだろう。そういう人も誉めてあげちゃう。前回も書いたように、興味のないことにいちいち手を出す必要などないのだ。自分の信じる道を進み続けるということは、とっても大切なことなのである。もちろん、誉めるだけでなんにも出ない。  
 さて、既に知っている人もいるかもしれないが、知らない人のために、念のため。それぞれ、「霙(みぞれ)」「霰(あられ)」「雹(ひょう)」と読む。  
 偉そうに書いてはいるが、実はわたしだって読めなかったし書けなかった。たぶんこの先も読めないだろうし、書けないだろう。小学生のころから苦手だった漢字の書き取りが、今ではもっと苦手になっている。それもこれも入力すれば勝手に変換してくれるパソコンのおかげだ。もともと悪かった頭がが、どんどん馬鹿になっていく。ありがたいことだ。  
 ただし、実は今回話題にしたいのは、読みではなく、意味なのである。にもかかわらず、読みだけで一週間も引っ張ったわけだ。まあ、「一回分原稿用紙五枚」なんてぇ制限をつけてなければ、一回にまとめられる内容なんだけどね。それじゃ読者のみなさんも楽しみが減っちゃうでしょ。で、やっと本題。  
 みなさん、「みぞれ」も「あられ」も「ひょう」も聞いたことがあると思う。では、それぞれどんなものなのか、どんな違いがあるのか、と聞かれると、はっきりしない人も多いのではないだろうか。実はわたしがそうなのだが。まあ、気象予報士なら当然知ってるんでしょうけどね。  
 中には、読みを調べたついでというか、結果として、それぞれの意味もわかっちゃってる人もいるかもしれない。もちろん、最初から知っていたという不心得者もいるだろう。そういう人もとりあえず、ここでは一旦忘れてほしい。調べりゃすぐにわかることというのは、いきなり調べて終わらせちゃう以外に、調べる前に色々考えたり想像したりしてから答えあわせしてみる、という楽しみ方もあるのだ。なんでもかんでもいきなり正解にたどり着こうとしてはいけないのである。仕事や受験のように、やらざるを得ない勉強ならば、可能な限り時間はかけたくない。少しでも多くのことを覚える必要があるのだから、知らないこと、わからないことは、すぐにでも調べる癖をつけた方が良い。だが、なんとなく気になったことなんぞは、できればいきなり調べてしまうのではなく、想像力を働かせて、色々と楽しんでみるというのも、大切なことなのである。  
 でだ。  
 どれも空から降ってくるものである。だが、同じ名前で空から降ってこないものもあることにお気づきだろう。それをよりどころにして、空から降ってくるやつがどんなものなのか、想像できないものだろうか。  
 「みぞれ」というのは、カキ氷の一種にある。一番基本的な、カキ氷に蜜をかけただけのものらしい。ということは、空から降ってくる「みぞれ」も、それと同じようなもののはずだ。いや、蜜がかかってるってことじゃなく。おそらく、空から降ってくるカキ氷状のものなのではないだろうか、と想像することはできる。あっているかどうかは別にして。それにしても、空から降ってくるカキ氷状のものってのは、どんなものなのだろう。ボタン雪みたいなものとは違うのか? 色々と想像は膨らむ。  
 「あられ」も食い物にある。一般的には1センチほどの大きさの小さな煎餅のようなものを、この名称で呼ぶ。有名なところでは「亀田のあられ、おせんべい」というのがある。あるいは、そんな形状のもののことだ。つまり、空から降ってくる「あられ」もそんな感じのものなのだろう。いや、煎餅が降ってくるわけじゃなく。  
 「ひょう」に関しては、そういう柄が若い女の子の間で流行っているらしい、なんぞとオヤジなことを言っていると殴られる。  
 わたしは長いこと、「ひょう」というのは「氷雨」と書くのだと思っていた。だが、これは「ひさめ」と読むのだそうだ。演歌のタイトルにもなっている。  
 まあ、こんな風に色々と考えてみたところで、結局調べてみないと正解はわからないのだが。で、答えはなにかって? それは自分で調べるように。それが正しいお勉強のしかたってもんです。  



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