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2003.01.18
なんでも、今年は鉄腕アトム誕生の年なのだそうだ。まさか、ここを読んでいる人で「鉄腕アトムってなに?」という人はいないと思うのだが、もしあなたが鉄腕アトムを知らなかったとしても、恥ずかしがることはない。恥ずかしがってなどいないで、遠慮なくそこらのビルから飛び降りていただいて構わない。って冗談だから、ホントに飛び降りたりしないように。
まあ、いくら有名なキャラクターだといっても、実際に鉄腕アトムを知らない日本人だって存在するとは思うのだが、ここを読んでいる人で知らない人はたぶんいないと思う。もしホントに知らない人がいたとしても、わたしは馬鹿にしたり、けなしたりするつもりはない。たぶん、マジでビックリするぐらいだ。
もしあなたがホントに鉄腕アトムを知らない場合は、とりあえずこのあたりを見て勉強していただくとして、なにはともあれ、今年は鉄腕アトムが誕生した年なのである。
もちろん、アトムが誕生した年ったって、漫画の連載が始まった年だとか、アニメの放映が始まった年というわけではない、ということぐらい、誰でもわかることだろう。わたしだってわかる。今年マンガの連載が始まる作品が、何十年も前から日本を代表するキャラクターとして有名になっているはずがない。アトムが誕生した年というのは、漫画の中での設定で、天馬博士がアトムを作り上げた年という意味なのである。って、わかってるよねそんなこと。なんでも、4月7日が誕生日なのだそうだ。バースデーケーキのロウソクは、いったい何本立ててあげれば良いのだろうか。悩むところだ。
なにしろ今年の4月7日が文字通りの誕生日なのだから、その時の年齢は0歳ということになる。ロウソクは0本だ。それじゃあバースデーケーキらしくないだろう。まあ、バースデーケーキを用意したところで本人は食べられないのだから、他人が心配することじゃないか。
念のために確認しておくが、アトムを作ったのはお茶ノ水博士ではないということは、みなさんご存知ですよね。そう、お茶の水博士ではなく天馬博士が、交通事故で死んだ息子のトビオをよみがえらせようと、トビオにそっくりのロボットを作ったのがアトム誕生のきっかけなのである。その後、もろもろの事情から天馬博士はアトムを追い出すことになるのだが、そのあたりの詳しい事情を知りたい方は、マンガ喫茶にでも行って調べていただきたい。全何巻になるのか知らないが、アトムの歴史を克明に綴った資料がマンガという形で存在する。
まあ、どう見ても天馬博士はマッド・サイエンティストである。
ちなみに、天馬博士にしろお茶ノ水博士にしろ、いったい専門が何なのかは不明。原作のどこかに出てくるのかもしれないが、わたしには調べる気力がない。おそらく、電子工学とかロボット工学といったジャンルなのだろうと思う。そういう学問が実在するかどうかは知らないが。
そういえば、「サイボーグ009」に出てきたギルモア博士も、専門不明だった。まあ最初のうちは専門が不明だったのだが、後半になるに従って、生物工学だかなんだかの学者ということになっていたような気がするが、はっきり覚えていないし、それはまた別の話し。
で、天馬博士のもとを追い出されたアトムは、辛い日々を送るのだが、その後お茶の水博士がアトムの育ての親になり、まあ比較的幸せといっていい生活を送ることになる。どの程度幸せだったかは、もうじき生まれるはずの本人に聞いてほしい。
おもしろいことに、あとになってから「アトムの両親」というロボットも登場する。もちろん、アトムよりも後に作られているのだが、アトムの親として作成されているわけだ。親なのにアトムよりも世間知らずだったりするところ、おちゃめでかわいい。兄ちゃんなんぞも登場する。みんなアトムよりも後年に誕生しているのにもかかわらず、アトムよりも年上として作られているのだ。
誕生の順番がまともなのは、妹のウランちゃんだけ。
そういえば、日本で有名な、人格を持っている二大ロボットの片割れ(一方は当然アトムとして)ドラえもん君にも、可愛くてしっかり者だけどちょっとちゃっかり者の妹がいる。そうやって考えると、日本で有名なロボットになるためには、妹がいなければいけないということだろうか? ひょっとして、ホンダが今開発している次のロボットは、ASIMOの妹なのかもしれない。名前はASIIMO。もちろん中国では「先行者」の妹、「次行娘」が開発中。かどうか、わたしは知らない。
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