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| 夏休み日記 |
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2003.08.31
八月十二日(晴れだったと思う) 今年は忙しくて夏休みは取れないのではないかと思っていたら、意外にもしっかり取れることになってしまった。本来なら休みの日には何もしないでしっかり休もう、というのがわたしのスタンスなのだが、せっかくの夏休みだし、きちんと予定を立ててすごしてみよう。そのせいで大雨が降ったとしても、わたしの知ったこっちゃない。夏休みは八月十三日から始まり、土日を含めて五日間。 初日にはまず墓参りに行く予定。うちの墓は、両親の家系ともに同じ県内にあり、電車を使って一日で両方とも回れてしまう位置関係にある。朝普通に起きれば、一日で両方の墓参りを済ませられるだろう。 翌日には、そろそろ伸びすぎている感のある髪を切りに行く予定。それで丸一日かかるはずはないので、その後パソコン関係の買い物をしに、秋葉原にでも行こう。 三日目四日目には、部屋の掃除をしなくちゃだな。下手をすれば二日かかっても終わらないかもしれない。でもまあ、とにかく二日間でできるところまで終わらせるつもり。 最終日にはデートの予定。相手がいるかどうか、という点に関しては、深く考えないことにする。 完璧な予定である。非の打ち所がない。夏休みが楽しみだ。 八月十三日(晴れ時々曇りだったと思う) 朝起きたら昼過ぎだった。これでは、二箇所の墓参りを一日で済ますことはできない。しかたがないのでまず髪を切りに行くことにした。考えてみれば、ご先祖様に挨拶に行くのに、髪がボサボサのままでは失礼だ。 で、予約の電話を入れようとしたのだが、ちっとも電話に出てくれない。いやな予感を抱きつつ、直接店まで行ってみれば思った通り「八月十二日から夏休み」の張り紙が。 しかたがないので、とりあえず近い方の墓参りだけしておくことにする。近い方の墓地までは往復二時間程度の距離。さっさと行って、じいちゃんばあちゃんに日ごろの無沙汰を謝って、さっさと帰ってきた。冷たい孫だ。 地元まで帰り着いて考えた。どうせ髪の毛を切るだけなら、なにもいつもの店に行くことはないかな、と。で、適当な床屋に行った。考えてみたら、床屋というのに行くのは中学三年の夏以来だった。約三十年近く、床屋というところに足を踏み入れていなかったのだ。もちろん、その間まったく髪を切っていなかったわけではない。まあ、なんにしても床屋に行って髪を切った。客が男しかいないのが悲しい。 八月十四日(雨) さあ、今日からは頑張って残りの予定を消化するぞ、と思っていたら雨である。雨が降っている中を墓参りに行く気にはなれないので中止。ひどい孫である。もちろん、雨の中をわざわざ買い物に行く気にもならず、結局は部屋の掃除をすることにする。 ところが、部屋の掃除をしようとしていたら、父親がやってきて「新しいテレビを買いに行くから、一緒に行ってくれ」とほざいた。 で、雨の中タクシーに乗って(もちろん金を出したのは父親だ)、家族四人でテレビを買いに大型電気店へ。ああでもない、こうでもない、と悩みつつテレビを買って(もちろん金を出したのは父親だが、ポイントカードはわたしのものを使った)、晩飯はなぜか妹のおごりで済ませた。 八月十五日(雨) さて、今日こそいよいよ墓参りか、と思いきや、やっぱり雨である。しかも、姉の家族が遊びに来るという。だからといってわたしが家にいなければならない理由はないのだが、他に行くあてもないので、とりあえず家でのんべんだらりと過ごす。部屋の掃除は、するのを忘れた。 八月十六日(雨) 買ったテレビが届くので家にいてくれということなので、ただひたすらテレビが家に届くのを待つ。その間に部屋の掃除をするふりだけしておく。実際には以前より散らかった。 テレビのうつりはとっても綺麗。しかも、ダメになりかけていた古いテレビもなぜだか映りがよくなった。 と、このように、夏休みの予定は立てたが、予定通りには行かなかったのである。だから雨が続いたのはわたしのせいではない。では、なぜ夏のピークの時期に雨が続いたのか、ということなのだが。一説では、原発が動いていない状態で、夏の暑いさかりに電力が不足するのを懸念した電力会社が、雨乞いを続けていたのではないか、という噂がある。真偽のほどは定かではない。 |
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