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[ エッセイのようなモノ ]
食え!

2004.03.01

 既にお気づきの人もいるかもしれないが、わたしがこの「エッセイのようなモノ」で、題材として取り上げていないジャンルがいくつかある。  
 たとえば政治や宗教ネタ。枝葉として出てくることはあっても、メインテーマとして扱ったことは、たぶん一度もない。自信はないが。  
 これは、意図して扱わないようにしている。政治と宗教は、各個人で色々と考えがあるだろうし、中にはかなり強い主義主張を持っている方もいるだろう。なにしろこの二つは、歴史的に見ても、戦争の主な原因となっているネタなのである。つまり、それを取り扱うということは、戦争を勃発させる可能性がある、ということだ。いや、もちろん、わたしが何か書いたことで、第三次世界大戦だの中東での戦争が始まる、とか言っているわけではない。わたしが恐れているのは、ここでの戦争、というか、わたしが何か書いたことによって、気分を害された方が、掲示板にそのことを書き込み、それで気分を害された方がまた何か書き込み、といった状況を恐れているのである。  
 平たくいえば、余計な争いは避けたい、と。  
 ついでにいえば、政治に関しても宗教に関しても、言いたいことはあるようなないような。どちらに対しても、期待と不満と疑問は持っている、とだけ言っておこう。これに関して、誰かと論議を戦わせるつもりはないので、念のため。  
 さて、政治や宗教は、意識して取り上げないようにしているネタなのだが、それ以外にも、無意識のうちに取り上げていないネタがあることに、最近気がついた。  
 実は、食べ物のネタというのがないのである。たぶんないと思う。自信はないが。  
 これはひとえに、わたしが食べ物に興味がない、という理由に尽きるだろう。もちろん、腹が減らないわけではない。食べ物の味について、とやかく言わない、という意味だ。とやかく言わないということは、うまいとかまずいとかはわかる、という意味でもある。うまいものはうまいとわかるし、まずいものはまずいとわかる。いつも食べているものなら、微妙な塩加減の違いなんぞも、概ねわかる。だが、とやかく言わない。  
 特に、まずいかどうかという点に関しては、わたしがまずいと思ったら、かなりまずいのだ、ということになるのである。だから、わたしは女の子の手料理を食べたときに、うっかりまずいなんて言ってはいけないのである。  
 ひらたくいうと、わたしがまずいと思った食べ物はかなりまずい、ということなのだが。  
 もちろん、うまいものはうまいと思う。ただ、ご存知の通り貧乏人なので、あまり金のかかる食べ物は食えないので、安くてうまいものを食うことになる。  
 たとえばラーメン。  
 まあ、ラーメンに関しては、いまさら食にうるさくないわたしが余計なことを言うまでもないと思うのだが。ただし、わたしの性格上、テレビや雑誌で紹介されている有名な店には、あまり行かない。何しろ、並ぶのがイヤだから。そんなわたしが、並んでも食べようというラーメンが、川崎にある。  
 萬楽という店のメインメニュー「アホーメン」である。アホーったって、わたしのことではない。スペイン語で「にんにく」のことを「アホー」と言うのだそうで、その名の通りにんにくがほぼ丸ごと入っている。そのにんにくのおいしさもさることながら、スープが絶品なのである。これがむちゃくちゃうまい。辛口や激辛もあるのだが、わたしのオススメは、「辛口を小皿でください」と注文すること。そうすると、辛口用の香辛料を小皿で出してくれる。それを少しずつ入れて、自分で辛さを調節して食べるのが、わたしの食べ方。  
 わたしとしては、このアホーメンよりもおいしいラーメンは、まだ食べたことがない。  
 欠点は、時々味が微妙に違っていることがある、ということ(笑)  
 もうひとつ、最近わたしがはまっているのが、タイ料理。とはいっても、あっちこっちのタイ料理の店に行っているわけではない。赤羽にあるブアタイという店に、何回か行って、そのうまさに衝撃を受けてしまったのだ。  
 正直にいうと、わたしは今までタイ料理を食べたことはなかった。だから、他の店との比較をすることはできない。もしかしたら、もっともっとすっげーうまい店、というのもあるかもしれない。しかし、わたしにとってはタイ料理のうまさを教えてくれた、すばらしい店なのである。とにかく絶品。近くに住んでいる方は、試しに行ってみていただきたい。欠点は、少々値段が高いこと。  
 しかし、慣れない食べ物ネタで書いたからだろうか、今回はいまいち文章の切れが悪いような気がする(笑)  



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