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2006.01.15
今年の成人式も、各地でプチ暴動があったようだ。もちろん、暴れまわったのはほんの一部の心無い人だけで、ほとんどはみなまじめだったに違いない。それでもここ数年、成人式での新成人の傍若無人ぶりが、ニュースで取り上げられ続けている。中には、毎年そういうニュースを楽しみにしている不心得物もいるとかいないとか。俺のことか。 テレビのニュースなんぞを見ていると、成人式での大騒ぎを嘆いている大人が多いようだが、よく考えていただきたい。今でこそ、成人式で騒ぐ若者が出てきたが、かつては、そういう人たちは成人式に出てきていなかっただけなのである。そんなつまんねぇ式なんて出てられるかと、どこかで勝手にドンチャン騒ぎをしていたのだ。それに比べれば、最近はそういう人たちも成人式に出席してくれるようになったのである。なぜこれを、良いこととしてとらえられないのだろう。とらえられないか。とらえられないよな。 このサイトを訪れてくれる人の中にも、未成年者は大勢いると思う。今回は、そういう方のために、はるか昔には未成年だったわたしが、いくつか忠告めいたことを書いておく。 とっくの昔に成人式を済ませてしまっている人にも、為になることが書いてある。かどうかは知らない。たぶん書いてない。 まず第一の忠告は、努力は若いうちにしておきなさい、ということ。いや、むしろ努力は若いうちにこそするべきなのである。 これはなにも、若いうちの努力は何物にも代えがたいとか、努力することで人は成長するのだとか、そういう意味ではない。 努力したことを誉めてもらえるのは、子供のうちだけだ、という意味だ。純粋に、努力をしたという事実だけを誉めてもらえるのは、子供のうちだけなのである。 子供のころならば、一生懸命がんばりさえすれば、たとえ良い結果が出せなくとも、努力したというだけで「よくやった」と誉めてもらえるだろう。しかし、大人になると、結果の伴わない努力は、なかったものとして扱われてしまうのである。どんなに頑張ろうとも、血のにじむような努力をしようとも、結果を出せなくてはダメなのである。大人になったら、途中経過ではなく、結果で判断されてしまうのである。しかも、結果が良くても、誉めてもらえることはめったにない。だから、努力は子供のうちにしておきなさい。 第二の忠告は、大人に質問をしてはいけない、ということ。 大人になれば自然にわかることだが、大人は子供から質問されるのが大嫌いである。特に、自分自身がちゃんと理解していないのに、まるで理解しているような顔をしている事柄に関して、「どういうこと？」と聞かれると逆上する大人もいる。下手をすると刺される。 しかもほとんどの場合、大人は理解しているような顔をして、実はちっとも理解なんてしていないのである。 間違っても「パソコンのＴＡＢキーのＴＡＢってどういう意味？」などと聞いてはいけない。そんなことを知っている大人はまずいない。知らなくても使えりゃいいんだ。 第三の忠告は「大人になれば自然にわかる」などということはない、ということ。 子供のころにわからなかったことが、大人になって自然にわかるなどということが、あるはずがない。きちんと調べるか、誰かに教えてもらうかしない限り、わかるようになるはずがないではないか。大人が「大人になればわかる」といった場合、そのほとんどは「自分にはわからない」という意味だ。なのに、なぜだか大人は、わからないと正直に言えば済むことを「大人になればわかる」などと言ってごまかすのである。そういう大人の気持ちは、たぶん大人になれば自然にわかる。 場合によっては「答えたくない」という意味の時もある。そういう場合はおおむね、Ｈな内容である。実はこのＨなことこそ「大人になれば自然にわかる」と思い込んだまま大人になってしまって、実はいまだにさっぱりわかっていない大人が大勢いるのである。Ｈなことに関連しているのだ、とわかっていても、詳しいことはわかっていない。そんな大人は大勢いる。特に男に多い。 だから、大人が「大人になればわかる」と言ってごまかした場合、基本的にはＨなことだと思って間違いない。そしてもちろん、大人になったからといってわかるようになるはずもなく、Ｈなことなんだ、という認識だけはあるから、いまさら誰かに聞くこともできず、結局一生わからないまま過ごす。 もちろん、そんな大人ばかりではなく、Ｈなこともきちんとわかっている大人だって、ちゃんといる。って、Ｈなことだけかいっ！ 最後の忠告としては、どこの馬の骨ともわからない奴の忠告なんぞ、きいてはいけない、と言っておこう。この忠告は、ちゃんと聞くように。 |
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