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これであなたもエッセイのようなモノが書けるとは思えない
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まえがき まずはテーマを決めよう ネタを集めよう タイトルの決め方
どう書けばよいか 効果的な展開 オチのつけかた 秘伝

2002.01.25

 さて、最後にエッセイのようなモノを書く場合に、最も重要なことをお教えしよう。他の何を忘れても、これさえ忘れなければ、完璧なエッセイのようなモノが書ける、というぐらい大事なことだ。  
 書いている間はそれを常に頭にとどめ、場合によっては紙に書いて、いつでも目に入る場所に貼っておいた方が良いかもしれない。これを忘れると、エッセイのようなモノがエッセイのようなモノでなくなってしまうことさえあるのだ。逆にいえば、それさえ守っていれば、エッセイのようなモノは九割がた成功したと言ってもよいぐらいのものである。  
 わたしは過去に何度か、この教えを忘れたために、ろくでもないエッセイのようなモノを書いてしまったことがある。もともとろくでもないエッセイのようなモノが、この教えを忘れたために、さらにろくでもなくなってしまうのだから、これはもう読めたものではなかった。そんなものを他人に読ませるのは、明らかに犯罪であり、まともな神経の持ち主ならば、そんなものを読まされたら、怒り狂って暴動を起こしてもよいはずだ。  
 もちろん、わたしがそんなろくでもないエッセイのようなモノを公開しないはずがない。いまだに暴動が起こる気配がないところを見ると、そのろくでもないエッセイのようなモノは、まだ誰も読んでいないのか、あるは読んだ人の中に、まともな神経の持ち主が一人もいなかったかどちらかだ。  
 さて、エッセイのようなモノを書く場合に最も重要なこととは何なのか。  
 その言葉とは「針小棒大」  
 これさえ守れば、あなたも今日から立派な「エッセイのようなモノ」を書くことができるのである。それでもまだ書くことができないようなら、あなたには「エッセイのようなモノ」を書くのはむいていないことになる。  
 むいていたとしても、うれしくもなんともないだろうが。  


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