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これは、原稿用紙のルールとも関係してくることですが、日本で出版されている小説のほとんどが、縦書きで印刷されています。まれに、横書きのものもあるようですが、基本はすべて縦書きです。 ところが、「日本語ワープロ」と名乗っているくせに、縦書きで入力できないワープロが、非常に多いのです。かりに縦書き入力ができても、無茶苦茶遅かったりして、使い物にならない。なんというなげかわしいことでしょう。 どこかに、そういう「縦書きの文章を書くためのワープロ(ソフト)」はありませんかねぇ。 というはなしは置いといて。 ほとんどのワープロが、入力の時に縦書きにはできなくても、印刷の時には縦書きにできるようにはなっていますので、入力する時にも、ちゃんとそれを意識しないとまずいんです。 たとえば。 「5階建てのビル」 という表現は、避けましょう。 「五階建てのビル」 が正解です。違いはわかりますよね。 って、この文章実は縦書き表示モードだと意味不明になっちゃいます。今縦書きモードでお読みの方は、おそれいりますが、ここだけは確認のために横書きモードでもお読みください。ページの右上の[横書きで読む]と書いてある分部をクリックしていただければ、すぐさま横書きで表示しますので。 まさか「一期一会」を「1期1会」と書く人はいないと思いますが、そういう間抜けなことは、絶対にしてはいけません。 西暦なんかも、本当は「千九百九十七年」と書いた方がいいんですけど、最近の小説は平気で「一九九七年」と書いています。へたをすると「一九九○年」なんて表記もあって。これで「せんきゅうひゃくきゅうじゅうねん」と読んでしまう自分も情けないんですが.... これが作家の意向なのか、出版社の考えなのか、それはわかりません。なんでも、新聞の影響なんだそうです。まあ、これも定着してしまえば正解ってことになるんでしょうが。 さすがに縦書きの文章に「1990年」という表記は、ないようです。 「一九九○」という表記も、マンションやホテルの部屋番号の表記のように「せんきゅうひゃくきゅうじゅうきゅう」と読ませるのではなく、「いちきゅうきゅうまる」と読ませるんだったら構わないと思うんですけど、それでも、台詞の中にこういう表記はしない方が、小説っぽく見えるはずです。 それから、少し前にわたしも使っていますが「....」という表記。これも、実は横書き用です。縦書きを意識したら「・・・・」としなければなりません。正しくは、それでもいけないんですけどね。この点々は本来原稿用紙を使用する場合は、ひとますに点をみっつ入れてふたます使う、というのが正しい使い方です。 本当は、他にもいろいろあるはずですが、今は思いつきません。 |
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