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[ 小説のようなモノの書き方 ]
文章を小説っぽくする
小説っぽい文体


 ある程度意識していないと気が付かないことかもしれませんが、小説には小説の文体というものがあります。もちろん、ひとくくりに小説の文体といっても、書いた人によって、その文体は違います。それでも、小説の文体と新聞の文体は、明らかに違います。  
 その理由のひとつに、新聞は文体から個性を消すことを目標にしているため、というのがあります。新聞記事の文体が、書き手によってまちまちだったら、読んでる方は疲れるでしょ?  
 
 今日午後二時すぎ、太郎君は花子さんの家を訪問し、居合わせていた山田君とともにテレビゲームを楽しみました。  
 
 こう書くと、いかにも新聞かテレビのニュースのような感じを受けると思います。これを小説風に書くとどうなるか。  
 
 太郎君が花子さんの家へ行き、居合わせていた山田君とともにテレビゲームを楽しんだのは、今日の午後二時すぎのことだった。  
 
 どうです? なんとなく、それっぽいでしょ?  
 え? 陳腐な文章だって? いいんです。それっぽければ。  
 もしこの違いがわからない場合は、もっとたくさん小説を読んでください。新聞もたくさん読んでください。間違っても、  
 「おまえの文章が悪いからだ」  
 なんて考えないように。  
 それはさておき、このように、小説っぽい文章というのは存在します。  
 小説の中には、新聞風に書かれたものとか、日記風に書かれたものもありますが、それはあくまでも意図的にやっていることで、ド素人が小説「のようなモノ」を書く場合には、「どれだけ小説っぽく見えるか」という点が重要になりますので、できるだけ小説っぽく書くようにしましょう。  
 実は、市販されている各種の「小説の書き方」の本の中に、このことに触れている本がほとんどないんです。  
 そのため、今のわたしの能力では、  
 「たくさん読んで、雰囲気をつかんでください」  
 としか言えません。もう少し研究を重ねて、小説っぽく見せる文体の謎が解けたら、またここで説明しますので、それまで少々お待ちください。一生待待たされる可能性もありますが・・・・  
 まあ、わたしも、市販の「小説の書き方」をすべて読んでいるわけじゃありませんから、このことについて書いてある本もあるのかもしれません。どなたか、「この本には書いてある」というのをご存知の方、ぜひご一報ください。  


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