縦書きで読む
[ 小説のようなモノの書き方 ]
推敲
誤字

1999.05.10

 ワープロを使って文章を書く場合に、一番多い誤りは、誤変換でしょう。さすがに、  
 「入れた手のお茶」  
 などという変換ミスは、すぐにわかりますから、問題はないのですが、同音異義語の場合が困ります。これも最近では、変換ソフトがかなり頭がよくなって、前後の文脈から正しい漢字に変換してくれるようですが、それでもやっぱり間違いは発生します。  
 わたしの場合、長い文章を一気に入力してから、まとめて変換しようとすると、前の方で変換の誤りがあった場合、そこまで戻らなければならなかったりして、そこで入力の流れが止まってしまっていやなので、比較的短い区切りで変換/確定を繰り返すようにしています。  
 ちなみに、この文章は以下のように入力しました。  
 ちなみに、/この/文章は/以下の/ように/入力/しました。/  
 「/」部分で変換または確定しています。少し短すぎるような気もしますが。半分は癖だもんで。  
 このような変換をしている場合、変換ソフトが前後の文脈から判断してくれる、というのは、あまり役に立たなくなります。  
 その場合は、自分の知識で判断しなければなりません。しかし、同音異義語の場合には、どれが正しい単語か、わからない場合もありますし、場合によっては、同じ読みでほかの単語があることを、知らない場合もあります。  
 よくいわれるのが「若干」と「弱冠」の違いです。一方が「少し」という意味で、一方が「二十歳・年の若いこと」という意味ですが、どちらがどちらか、わかりますか? 実は、漢字の雰囲気から類推してしまうと、間違えることになりますので、注意してください。  
 こういう場合、やはり最後に頼りになるのは、辞書でしょう。辞書の中には、「同音異義語辞典」のようなものもありますから、それをひとつ、手元に置いておくことをお勧めします。「進める」と「薦める」と「勧める」と「奨める」の違いも、ちゃんとあります。  
 ちなみに、わたしはちゃんと理解してませんが。  
 誤変換に近い誤りで、意味の上でおかしくなる変換というものもあります。  
 たとえば、男性の顔に生えるヒゲですが、生える位置によって「髭」「髯」「鬚」と三種類あります。これをいいかげんに使ってしまうと、同じ登場人物のヒゲが、あるときは鼻の下にあり、あるときは顎にありと、おかしなことになってしまいますので、注意してください。  
 誤字ではないのですが、変換漏れというのもあります。  
 ある場所では「ある程度」と書いてあるのに、べつの場所では「あるていど」と書いてあったりするのは、統一が取れていません。全体を統一するためにも、こういうミスがないように心がけましょう。いや、自戒の意味もこめてます。  


Copyright(c) 1997-2007 Macride
ご意見ご感想は メール 掲示板