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映画「インデペンデンス・デイ」 |
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1997.12.09
劇場公開当時に見てるんですが、ビデオを買ったので再チェックしてみました。 ご存知のかたはご存知だと思いますが、この映画は、大昔に作られた「宇宙戦争」のリメイクです。ところが、公開当時にこのことに触れた文章は、ほとんどありませんでした。いや、今だって、ほとんどありません。なんででしょう? 誰がどう見たって、「宇宙戦争」の焼き直しなのに。 これと同じことが、「プリティ・ウーマン」という映画でもありました。あの映画は、誰がどう考えても「マイ・フェア・レディ」のリメイクなのに、公開前にも公開後にも、そのことに触れている評論家は一人もいませんでした。もしかしたら、わたしが知らないだけかもしれませんが。 でも、リメイクならリメイクで、前作と比べてここがよくなってるとか、ここは前の方がいいとか、比較をするべきだと思うんですが。しなくていいのかなぁ。まあ、わたしもしないけど。 もしかしたら、なにか申し合わせ事項があったのかもしれません。 それはそれとして、「ID4」だ。 いや、その前に。 「インデペンデンス・デイ」は、「ID4」と略すのが一般的なようですが、「I」は「インデペンデンス」、「D」は「デイ」はわかるんですが、「4」ってなに? これ、四作目かい? いや、七月四日の「4」だってことは知ってますよ、わたしだって。でも知らない人が見たら、「ID1」から「ID3」まで存在すると思うぞ、きっと。 続編作ったら「ID42」か? いや、きっと続編は、復興に努力する地球に別の宇宙人が現れて、いろいろと手助けをしてくれる。それがあたかも「感謝祭」。ってことで、タイトルは「サンクスギビング・デイ」、略して「TD4」。この場合の「4」は十一月の第四木曜日の「4」だな。 その後、ついに復活した地球を祝う・・・・こりゃもうわかるね。名づけて「イースター(復活際)」、略して・・・・ げ、こりゃ無理だ。なぜ無理か、わからない人は、自分で調べるように。 逆に、便乗モノのB級SFで「ID2」とか作ってビデオ屋に置いたら、知らない人が借りるかも。誰かやらないかな。 いい加減、内容に触れましょうか。 このあたりから先は内容に触れますので、まだ見てない人で、これから見ようと思っている方は、読まない方がよろしいでしょう。まあ、読んだからって、たいした違いはないと思いますが。 さて、まず一番の疑問は、攻めてきた宇宙人に、地球上の重要な施設がなぜわかったのか、という点。ホワイトハウスを的確に攻撃してますが、あそこがアメリカ政府の中心であることが、なぜ宇宙人にわかったのでしょう? 他の建造物と比べて、巨大なわけでも高層なわけでもないのに。上から見たら、ペンタゴンの方がよっぽど重要そうに見えると思うんだが。 アメリカ以外の国の様子が、あんまりはっきり描写されていないので、詳しいことはわかりませんが、日本の場合は、ちゃんと国会議事堂が破壊されたんでしょうか? イギリス、ロシア、オーストラリアあたりは出て来たような気がしましたが。まあ、日本の場合、国会議事堂が破壊されたからといって、行政に支障をきたすとは思えないのが悲しいところなんですけどね。 おそらくは、敵も何年も前から調査はしていたんでしょう。そのあたりの説明は、エリア51とロズウェル事件を出すことで、「敵は何十年も前から地球に来ていた」ってことにして、すべて済ませているような感じで、ちょいと納得できません。 エリア51といえば、何の伏線もなくいきなりエリア51が出てくるのも納得できません。宇宙船だって、最新のものをほとんど無傷で撃墜しているにもかかわらず、それはまったく使いません。 撃墜といえば、撃墜した宇宙船のコックピットを、迷わずに開けたのも謎です。なぜ、あそこにコックピットがあることがわかり、開け方がわかったんでしょう? 操縦の方法に関しては、いままで散々研究して来た、ってことで手を打ってあげましょう。ホントは納得できないんだけど。 しかし、言語形態から何からまったく違うのに、なぜコンピュータのプログラムが解析できるんでしょう? だいたい、言語を持たない宇宙人のはずなのに、コンソール上に文字のようなものが表示されている。これも謎だよな。いや、声帯がないだけで、言語はあるのかな? そのうえ、コンピュータウィルスなんか作っちゃうし。あまつさえ、それをマザーシップに転送できちゃうし。地球上のコンピュータ同士だって、接続するには面倒なことが多いのに、あんなに簡単に接続できちゃうものか? しかも、ノートパソコンからだぜ。 そうそう、ビルをも一瞬でなぎ倒す破壊力の攻撃を受けたにもにもかかわらず、ほとんど無傷で生き残る人がいるのも謎ですが、まったく無傷な樹木があるのは、謎を通り越して大笑い。あたりは焼け野原なのに、葉が青々と茂っている。 無傷で生き残るといえば、主要人物の一人は、トンネル内の非常口のようなところに逃げ込んだだけで助かります。しかも、扉を閉めたわけでもないのに、火傷ひとつ負ってません。 一番大事なことを忘れるところだった。 マザーシップの質量は月の四分の一だとか。それほど巨大なものが月の近くに来るまで、世界中の天文台が気づかなかったんでしょうか? 何万光年も離れた場所で星が消滅したことすらわかる天文台もあるっていうのに。円盤から怪音波が発されるまで、気がつかないってのもおかしな話しだよな。 と、文句ばかり書いてますが、これもビデオでじっくり見たからで、劇場で見たときには、この三分の二ぐらいしか気づきませんでした。 それに、映画としては見ている分には、こんなことは、ほとんど気にもなりません。そのぐらいぐいぐいと引っ張っていって、細かい文句は忘れさせてくれる。それもこれも、映像がすごいからなんでしょうね。 できるだけ大画面で見ることをお勧めします。 |
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1998.03.28 追記
(お詫びと訂正) この「感想文のようなモノ」の冒頭で「プリティ・ウーマン」が「マイ・フェア・レディ」のリメイクといっていますが、もともと「マイ・フェア・レディ」が戯曲「ピグマリオン」の映画化であり、「プリティ・ウーマン」も同じ「ピグマリオン」の映画化であるため、リメイクと呼ぶのはふさわしくありませんでした。ここにお詫びして訂正させていただきます。 |
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