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映画「キャスト・アウェイ」 監督:ロバート・ゼメキス 主演:トム・ハンクス |
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2001.03.04
監督がロバート・ゼメキス、主役がトム・ハンクスというと、アカデミー賞を受賞した「フォレスト・ガンプ」を思い出しますが、この作品も、感じとしてはアカデミー賞狙いの感じがあって、その手の作品は、個人的にはあまり好きじゃないんですが。 実は、トム・ハンクスファンのくせに、彼がアカデミー賞を受賞した「フィラデルフィア」も「フォレスト・ガンプ」も劇場で見てないんですね、これが。ひょっとして、わたしが劇場で見ちゃうと、ハンクスはアカデミー賞を逃すのか、と思ったこともありましたが、「プライベート・ライアン」もビデオで見たんですが、受賞はしませんでしたから、そのジンクスはないようです。 ついでにいうと、わたしはロバート・ゼメキス監督のファンでもありまして。それでいくと、どうして「フォレスト・ガンプ」を劇場で見なかったのか、ちょっと謎なんですが。と、ここまで書いていて、ひょっとしたら「フォレスト・ガンプ」は劇場で見たんじゃなかったか? と思いはじめてきました(笑)なんせ記憶がいいかげんだもんで。 うん。「フォレスト・ガンプ」は劇場で見たな。見た見た。見たことにしよう(笑) それより、「キャスト・アウェイ」です。平たく言っちゃえば、現代版「ロビンソン・クルーソー」なわけで。それ以上は特に何もありません。ってわけにはいかないな。 現代版なだけに、無人島に流される主人公は、時間に追われる仕事というか、時間を追う仕事というか、とにかく分刻み、秒刻みで動く仕事をしています。はっきり言うと、フェデックスという宅配便のお偉いさんらしいのですが。で、そういう細かい時間配分の中で生活していた人間が、ある日いきなり無人島に流されてしまう、と。 まあ、そういったギャップのようなところが、この作品に出ているか、というと、実はわたしにはあまり、それが感じられなかったんです。なんとなく、無人島に漂着したときから、主人公はそこの生活に多少なじんでいたような気が、しないでもない。もちろん、都会で暮らしていた人間ですから、無人島でいきなり普通に生活はできません。でも、たとえば、無人島に流れ着いたときに、時計を見て(ったって止まっちゃってるんですけどね)、「くそう。何時までにどこどこに着かなきゃいけないのに」ぐらいのセリフは言わせてもよかったんじゃないかなぁ、と。それまで、時間を気にしながら生活していた、という描写は、結構出てきていましたから、無人島生活が始まっても、しばらくはそれをひきずっていてほしかったなぁ、と。まあ、それ以前に、飛行機が落ちて命が助かったことに対する安堵感の方が、強かったということにしておきましょうか。 落ちた飛行機に積んであった宅配の荷物も、その無人島に多少流れ着きます。で、このあたりがこの主人公は仕事のプロなんだなぁ、と思わせる演出がありまして。流れ着いた荷物は、かたっぱしから拾い集めるんですね、ちゃんと。しかも、すでに海に落ちて濡れてしまったにもかかわらず、嵐が来ると、しぼんだ救命ボートをかぶせたりしてるわけです。 ほとんどなにも持たないままで漂着した主人公ですが、その荷物を開けて、使える物がないかどうかを調べようとはしません。最初のうちは。しばらくすると、結局開けちゃうんですけどね。ところが、どういう理由からから、ひとつだけ開けません。まあ、理由はちゃんとありますが。 おもしろいのは、その開けなかった荷物の中身が、結局なんだったのか、最後までわからないこと。それも、見ている側にだけでなく、あれはおそらく主人公自身にも、中身がなんだったのかは、わからないんでしょうね。あの演出はすごく好きでした。しかもその荷物は、ちゃんと映画の冒頭で登場してるんです。あ、そのものじゃありませんが。あの中身はいったいなんだったのか、すごく気になります。 まあ、こうして見ていると、人間いつどんなことがその身に起きるかわからないわけだから、普段からの準備が大事なんだなぁ、と思うのは素直な人。わたしなんぞは、「そんなやり方で火をつけようとしても、つかねぇぞ。もっと楽な方法があるのになぁ」なんて思いながら見ちゃったりしますから、観客としては最低の部類でしょうね。 しかも、この映画はたぶん感動する映画なんだと思うのですが、わたしは特に感動しなかった。まあ、わたしがすれてるからいけないんだ、ということはあるんでしょうが。 そうそう、最後に文句をひとつだけ。 エンドロールのキャストの中に、ウィルソンの名前を入れてほしかった。見てない人にはわからないでしょうが(笑)ウィルソンは、アカデミー助演男優賞にノミネートされてもいいと思うのですが、いかがなもんでしょう。 |
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