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映画「ファイナル・ファンタジー」 監督:坂口博信 主演:(声)ミン・ナ/ドナルド・サザーランド |
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2001.10.08
そういえば、「ファイナル・ファンタジーX」をまだやっていなかった。買ってもいないんですけどね。それ以前にプレイステーション2を持ってないんですが。あんまり噂を聞かないようだけど、おもしろいのかなぁ。 それはそれとして、映画「ファイナル・ファンタジー」です。 この映画を見た感想は、一言で言えば「すごいCGだなぁ」ということ。フルCGアニメーションで、ここまでリアルなものは初めてなんじゃないですか? 聞いた話では、ハリウッドのCGクリエーターたちは、いつも脇やら裏方やらばっかりだったので、一度人間をCGで動かしたいと思っていたのだそうです。そういう意味では、今回の企画には大乗り気だったとか。 たしかに、顔がアップになったときなんぞ、毛穴のひとつひとつ、肌のシミやらソバカスやらまでがはっきりしていて、一瞬「ホントは人間なんじゃないか?」と思ったりしてしまいます。ただ、そのわりには手のアップがちょっとショボかったりと、多少ムラがあるような気もしたんですが。 ただ、そうなってくると考えてしまうのが、この映画、フルCGで撮る意味はあったのか、ということ。 もちろん、この作品のとっかかりは、スクェアの坂口博信氏が、ゲーム「ファイナル・ファンタジー」の幕間で使うムービーの精度を気にしたことから始まったわけで。そういう意味では、リアルなフルCGアニメーションである必要があったわけです。つまり、まず始めに「できるだけリアルなフルCGアニメーションを作ろう」という思想があったのですから、「この映画、フルCGで撮る必要あったのか」と考えること自体が間違ってるんですが。 だからというかなんというか。 ストーリーがちょっと…… いや、悪い、というわけではありません。それなりに面白いです。ゲームのように、どこか知らない世界が舞台、ということではありませんが、全体の雰囲気は、ちゃんと「FF」してます。もともとゲームの「FF」自体、毎回毎回世界観も違えば設定も違うわけですから、舞台がどこであろうと、テイストが「FF」なら問題ないんでしょうね。 ただ、尺の関係か、随所で説明が足りない部分があるようで、理解しにくい点が多いような感じです。ファントムの説明は、映画を見ていればおおむねわかるようになっているのですが、8つの精神体を集めれば良い、というのがどこから出てきたことなのか、とか、最後の精神体はいったいなんだったのか、というようなことが、結局よくわからない。まあ、精神体集めに関していえば、モノ集めは「FF」に欠かせない要素ですから良いのですが。だとしたら、その集めていく過程をもっと描写して欲しかったなぁ、という気もするのですが、それをやっちゃうと2時間前後の映画じゃ無理でしょうし。まあ、考えて見れば、「FF」を2時間で収めるってのが難しいことなんでしょうかね。 ノベライズも出ているようなので、そっちを読めば、もう少しちゃんと理解できるのでしょうが、「詳細はノベライズ参照」じゃあ、プログラム開発の時の仕様書みたいだしなぁ。 一番の欠点は音楽でしょうかね。 いや、使っていた音楽も、映画音楽としては、別に欠点でも何でもないんです。ただ、やっぱり「FF」には「FF」の音楽があるわけですよ。耳になじんだ音楽が。それがまったく出てこないってのは、まずいんじゃないかなぁ。オープニングに出てくる字幕のバックに流す程度でも、良かったような気はするんですけどねぇ。 他にも文句はありますぜ。 なんで飛空挺が出てこない? まあ、それっぽい乗り物がたくさん出てきてますし、デザインもちょっと生物っぽい感じで良いのですが、やっぱり飛空挺が出てこなきゃ。 それと、バハムートもチョコボも出てこない「FF」なんて「FF」じゃないやい、という意見もあるでしょう。さすがにシドは出てましたが。バハムートを出すのは、各種の設定上難しくても、バハムートっぽいファントムを出すとか、手はありそうなものだけどなぁ。まあ、チョコボを出すのは、舞台が舞台だけに無理があるかな。いくらなんでもシヴァやオーディーンは出せないでしょうけど、せめてバハムートとモーグリぐらいは。って、モーグリはどう考えても無理だな。そこらにちょいとぬいぐるみが置いてある、ってのでもいいか。 まあ、はっきりいって、この映画を見に行く観客の半数以上は、たぶんゲームのファンでしょう。そうでない観客には、このままでも、充分おもしろい映画かもしれませんが、ゲームのファンの心を、もう少しくすぐってもよかったような気がします。 |
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