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[ 映画の感想文のようなモノ ]
映画「スター・ウォーズ/クローンの攻撃」
監督:ジョージ・ルーカス 主演:ヘイデン・クリステンセン/ユアン・マクレガー

2002.07.28

 この映画、公開されたのいつでしたっけ? 土曜の昼過ぎに観に行ったというのに、なんであんなに空いてたんでしょう。「スター・ウォーズ」のパワーも落ちたってことでしょうか。正直いって、わたしも観ていてそれほど熱中できなかったのは確かです。まあ、あまりに期待が大きいと損だ、というはなしは「エピソード1」の時にも書きましたが。  
 何がいけないのかといろいろ考えたんですが、前作同様キャラクターに魅力がないような気がします。特に悪役が小さいような感じです。まあ、ダース・ベイダーと比べられちゃジャンゴ・フェットも辛いでしょうが。それと、誰が本当の敵なのかはっきりしない、という点も損なのかもしれません。  
 主役クラスのメンバーも魅力に乏しい。主人公に魅力が少ないのは、このシリーズのパターンなのかもしれませんが(笑)、「エピソード4」以降の場合にはハン・ソロあたりががんばってくれていたのに比べて、「エピソード1」以降の場合は、ああいう無茶をするキャラクターがいません。今回は無茶をするのが主役のアナキンですから、脇役のオビ=ワンはそれを抑える側に回らなきゃいけなくなって、あんまり無茶ができなんですね。もちろん、脇役がみんな無茶をしなきゃいけないってことじゃありませんが、見ていて気持ち良くなるような暴れ方をするキャラクターがいない。コメディ・リリーフが少ないということになるのかもしれません。  
 笑いを誘うシーンもあるにはあるんですが、それが登場人物の魅力に結びついていない感じです。「エピソード1」のジャージャー・ビンクスはうるさいだけだったし。そういえば、ルーカスもそれを反省したんですかね。今回はビンクスがとってもおとなしい(笑)  
 まあ、簡単に言っちゃうと、登場人物にオーラがないってことですかね。登場人物だけでなく、作品そのものにもオーラがないような気もしますが。  
 特に、人間キャラクターにオーラがなさ過ぎる気がします。そうはいっても、悲しいことに人間以外のキャラクターのオーラも少ないようです。R2−D2もあまり活躍しませんし、C−3POにいたってはかなり話しが進まないと出てきません。  
 しかし、R2にあんな機能があったとは知りませんでした。よく見ると、テレビのCMでそのシーンが流れていたんですが、あんなことしてたとは知りませんでした。って、観てない人にはわからないでしょうが、気になる人は観てください(笑)  
 予想通り、今回はヨーダが活躍してくれて、ファンとしてはうれしい限りです。完全CGになったとかならないとかで、表情も動きも豊かです。でも個人的にはマペットのヨーダの方が好きなんですけどね。あんまりきっちりした表情よりも、マペットの、あの情けない動きの方が好みかもしれません。  
 そういえば、わたしの知り合いが掲示板で「ヨーダのあの杖はいったいなんなんだ」と突っ込み入れてましたが、確かにあの杖はいったいなんなんだ? ヨーダのギャグと取れないこともないんですが、だったらもっとギャグっぽくしてほしかったなぁ。ヨーダならそれができたはず(笑)  
 話題のアナキンとアミダラの恋物語はどうなんでしょう。あれを良しとするファンはいるんでしょうかねぇ? わたしは、ビデオだったら早回ししてるところでした。同じ恋物語でも、ハン・ソロとレイア姫の恋物語の方が、スター・ウォーズっぽくて好きでしたねぇ。今思うに、アナキンとアミダラがもともと引かれあっていた、という設定にしちゃった時点で難しくなっちゃったんじゃないでしょうか。友達のような気持ちだったのが、今回の護衛の任務の間に恋が芽生え始めて、というような設定の方がやりやすかったんじゃないのかなぁ。と、これは今考えついたことなんですけどね。  
 あとは、細かい突っ込みをいくつか。  
 CMでも流れているセリフで「ジェダイは兵士ではない」みたいなのがあるんですが。騎士なんだから戦いがメインなんじゃないか、という気がするんですけど。どのジェダイの騎士たちも、評議会やってるときより戦ってるときの方が生き生きして見えましたよ。  
 誰がC−3POを完成させたのか、という疑問もあります。たしか前作でアナキンが「いつか帰って来て完成させてやるからな」ってなセリフを言っていたような気がするんですが、再会したときには完成してました。プログラムによればアナキンの母シミが完成させたことになっているようですが、映画ではそういう説明はありませんでした。  
 あと、今回ルークを育てたオーウェン叔父さんが出てきましたが、そこで疑問が沸いてくる。オーウェンはC−3POとR2−D2を知っていたはずですね。もちろんその逆も言えるわけです。ではなぜ「エピソード4」でその話題が出なかったのか。ってそりゃ無理な話しなんですが(笑)。ここで会わせちゃいけなかったんじゃないかな。  
 あと、今回のサブタイトルが「クローンの攻撃」だったんで、わたしはてっきりクローンとジェダイの戦いになるもんだと思ってました。そうじゃなかったんですね。  
 そうそう、エンド・ロールを見ていると、R2−D2の配役としてケニー・ベイカーの名前が出てるんですが、どこで何やってたんでしょう? ほとんどリモコンのロボットかCGで済ませちゃってるような気がしたんですが。  
 まあ、今回の作品が少しだけ得だったのは、前作でかなりがっかりした観客がいたことでしょうか(笑)。わたしもそのひとりなんですが、前作が期待の割には面白くなかったぶん、今回はあまり期待しないで観に行ったんですね。そのおかげで前作よりは楽しめた、という皮肉な結果になりました。  


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