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映画「ハリー・ポッターと秘密の部屋」 監督:クリス・コロンバス 主演:ダニエル・ラドクリフ/ルパート・グリント/エマ・ワトソン |
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2002.12.09
一作目に引き続き、原作にかなり忠実な映画化です。とはいっても、やはりあちこちはしょってあったり、省略してあったりするのですが、それが元々そういう脚本なのか、編集の段階でカットされたのかはわかりません。なんとなく、撮影はされたけれど使われなかったんじゃないか、という気がするんですが。 なにしろ、上映時間が、二時間四十五分です。 この作品、本来は子供が観て楽しむための作品だと思うんですよ。ただ、大人が観ても十分楽しめるよ、というのがその姿勢だと思うのですが、子供にとって二時間四十五分というのは少し長すぎるんじゃないか、という気がします。まあ、劇場内には退屈して騒ぎはじめる子供はいなかったようですが、その前に子供の姿もそれほど多くなかったような気もします。あ、吹き替え版じゃなかったからか。 尻の痛さをそれほど感じなかったのは、映画が面白かったからか、シートが良かったからか、どちらともいえません。観ていてそれほど作品の長さを感じたわけではありませんが、映画としては長い部類に入るでしょう。 それでも、原作からみるとかなりはしょってあるわけです。特に前半が。前半の各シーケンスは、ちょっとつながりがわかりにくい感じがします。 これは実は、原作を読んだときにも感じたのですが、基本的に観客(原作の場合は読者)はもろもろのことを了解済み、ということで話しを進めているからです。一作目があっての二作目という基本姿勢のために、細かい説明はされていない。ハリーたちはホグワーツの二年生になったんだ、なんてことは、説明するまでもないこととして、すぐに授業が始まっちゃったりします。 特に映画の場合、上映時間の都合もありますから、前作で説明してある部分はなおさら省略されてしまいます。 また、原作にはあるはずのシーンも、映画ではきっちりカットされていることもあって、ロンの妹ジニーの描写は、原作よりも少なめになってしまっています。このあたりは、もっとやっておくべきだったんじゃないか、という気もしますが、それやっちゃうと上映時間がもっと延びちゃいますし。難しいところです。 せめて、ジニーの組み分けのシーンぐらいちゃんと入れておけば、途中とラスト近くに出てくる汚い帽子が、前作を知らなかったり忘れてしまっている人にとって「この帽子なに?」ということになってしまうのを防ぐ役にも立ったと思うのですが。 そういう意味では、この作品を観る前には、ぜひ一作目のビデオを借りて来るか、本を読むかして、復習しておくことをお勧めします。できれば原作を読んでおいた方がいいでしょう。それも、一作目から目を通しておくと、よりいっそう理解しやすいはずです。まあ、よほどのファンでない限り、そこまでする人はいないと思いますが。 それにしても、この調子で映像化していくと、四作目は単純計算で五時間以上の作品になっちゃうと思うのですが。子供たちは辛抱できるんでしょうか? 「七人の侍」みたいに、途中に休憩入れるか?(笑) さて、相変わらず、映像はすごいです。クイディッチのシーンは、個人的にはもういいよ、という気がしないでもないんですが(笑) 蜘蛛の大群だの、でかい蛇だのは、文字で読むよりも映像で、それも劇場の大画面で観た方が、より迫力満点なのは確実です。 あと、前作でわたしがけなしたフクロウの飛び方も、今回はそれほど気になりませんでした。というか、あんまりまともに飛ぶフクロウが出てなかった、ということもありますが。フクロウでない鳥が飛んでいるシーンも、あまり気にならなかったような気がします。 前作と比べてということでは、新型機ニムバス2001が、個人的には好きになれませんでした。わたしにはどう見ても2000の方がカッコ良く見える。個人的な好みの問題かもしれませんが、これはひょっとすると、スタッフ側の思惑通りという可能性もあります。どんな最新型よりも、ちょっと古くても主人公の持っている道具の方が格好よくなきゃいけませんから。 あとはまあ、ハリーがやけに大人びて見えちゃうことがあるとか、ハーマイオニーが急に色っぽくなったなぁとか、なんでロンだけ全然変わらないんだ、ということの他に、キャスティングに多少の不満があったりもしますが。 あと、エンドロールの途中で席を立ってしまった人は、ほんのちょっとだけ損をします。ホントにほんのちょっとだけですが。 CGを良い状態で観たい、という人は可能なかぎり大きな画面で、そうでない方は、ご家族そろってご覧ください。 |
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