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映画「ラスト・サムライ」 監督:エドワード・ズウィック 主演:トム・クルーズ/渡辺謙 |
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2004.02.16
さて、かなり遅ればせながら、観てまいりました。既にかなりの方がご覧になっているでしょうし、あちこちで感想だの批評だのを見ることができますので、いまさらわたしの感想文もどきなんぞ見てもしょうがないだろうとは思いますが、少しの間お付き合いください。 ストーリーはまあ、平たくいっちゃうと、日本を舞台にした「ダンス・ウィズ・ウルブス」なんですが(笑)。 まずは、気になったところをいくつか。 明治維新後の話しなのに、侍たちが鎧兜姿というのは、いかがなものでしょう。しかも、クライマックスはほとんど合戦だし。時代がかなりズレているような気がしました。そのうえ忍者まで出てくるし。土下座もどうなんだかなぁ、という気がしました。 まあ、このあたりは娯楽作品ということで、笑って許してあげるとしましょうか。 トム・クルーズ演じるオールグレンが捕まる森なんですが、生えている植物が、どうにも日本の植物に見えなくて。もっと南方の植物のような気がしました。まあ、おそらく実際には日本以外のどこかで撮影したのでしょうが、そのあたり、どうにかならなかったのでしょうか? あとは、地理的なことがわかりにくいってのもありました。 横浜港に着いたら、いきなり天皇に会いに行っちゃうわけですよ。ひょっとしたら、時間的な省略があったのかもしれませんし、天皇が横浜まで来ていたのかもしれませんが。って、あるのか、そんなこと? 列車襲撃の現場と、勝元たちの住む山村との位置関係も、よくわかりませんし。 そうそう。勝元といえば、わたしは勝元というのが苗字だということに、映画を見終わって、プログラムを読むまでるまで気が付きませんでした。ずっと、なんとか勝元という名前なんだと思ってました。 そうそう、その勝元は天皇の指南役だったそうなのですが、そういうのってあったんでしょうか? 歴史に疎いわたしにはよくわかりませんが。 あとは、クライマックス前に勝元たちが東京にやった来たとき、町の人々が悲鳴をあげたり、恐ろしげに見ていたりするのですが、江戸の人たちって、そういう気性じゃなかったんじゃないか、という気がするのですが、これもわたしの勝手な思い込みかもしれません。 そうそう。刀に入れてある銘(って銘じゃありませんでしたが)、もう少しうまく入れられなかったのかなぁ、と。ああいうものなのかなぁ。 というように、色々と突っ込みどころはありますが、もちろん全体的に見れば、かなりよく作ってあると思います。 わたしは歴史だの時代考証だのには詳しくないのですが、過去にこれほどきちんと侍を描いた洋画は、なかったんじゃないでしょうか? いや、今テレビで放送されている時代劇なんぞより、よっぽどちゃんと描かれているような気はします。 くやしいけど、誉めちゃうところだってあります(笑) まず、景色がいいね(笑) 中盤、人によってはちょいと退屈しちゃうような展開が続きますが、この時に出てくる風景というのが、非常に美しい。古き良き日本の景色、という気がしました。悲しいことに、撮影は日本で行われたのではないようですが。 あと、個人的な好みからいうと、ラブシーンがなかったのが良かったかな。まあ、強いていえば一箇所、ラブシーンと呼べるようなところがあったようななかったような気もしますが、あの程度なら許しちゃいましょう。 そういう意味では、小雪がよくがんばっていた、ということかな。 もひとつ個人的な好みからいうと、勝元役の渡辺謙よりも、氏尾役の真田広之の方が格好いいなぁ、と。まあ、真田広之は「たそがれ清兵衛」もノミネートされているので、今後世界で注目されちゃうんでしょうね。 主役のトム・クルーズですが。 かつて、これほどまでに和服姿が似合うアメリカの俳優がいたでしょうか? いまどきの日本人よりも、よっぽど似合っている気がします。それもこれも、彼が顔がでかくて、手足が短くて、なで肩だからだろうと思うのですが、そんなことを言うと、ファンの方から石が飛んで来ちゃいそうな気がしますが。 なにはともあれ、さすがにアカデミー賞ノミネート作品です。わたしとしては、二時間半、飽きずに観ることができました。 やっぱり長いのが欠点かな。でも、これ以上縮めちゃうと、面白みが激減するでしょうし。難しいところでしょう。 お年よりには、きつかもしれません。 |
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