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映画「ゼブラーマン」 監督:三池崇史 主演:哀川翔 脚本:宮藤官九郎 |
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2004.02.23
哀川翔主演100本目の映画だそうで。まあ、主演映画ったって、おそらくほとんどがVシネマと呼ばれる奴なんでしょうが、それにしたってすごい数なんでしょう、きっと。 売店で売っていたプログラムには、全100本のタイトルが載っていたのですが、チェックしたところ、哀川翔の主演映画を、わたしは1%しか観ていないことになるようです。つまり、今回はじめて観たってこと。 初めて観たので、他の作品との比較はできませんが、哀川翔という人、情けない親父がよく似合ってます(笑)。わたしが知っている限りでは、これまでの作品は、アウトロー的な役が多かったようですが、この作品しか観ていない人間にとっては、哀川翔という人は、こういう役がぴったり、という感じです。これからこういう役が増えるんじゃないかな、この人。そういう意味では、100本目の作品としては、しっかりとターニングポイントをおさえているわけです。 個人的には、この作品かなり好きです。笑いあり涙ありアクションあり、ラブシーンなし、というのは、わたしの好きな設定です。 かつてテレビで放映されて、あまりの人気のなさに、わずか7回で打ち切られたヒーロー番組を、いまだに覚えているだけでなく、いまだに好きで、そればかりか、自分で衣装作って、こっそりコスプレしてる小学校の先生、という設定からして、既にいっちゃってます(笑)。情けなさは絶品です。 国防省だかなんだかも、狭い倉庫のような場所で会議したり、最前線が狭い四畳半のアパートに、わけのわからない機械が山のように積んであったり、ゼブラ−マンのコスチュームがボロボロになったりと、細かいところが、さすがに脚本:宮藤官九郎。 ただ、もう少し、まわりのエピソードを突っ込んで描いてほしかったなぁ、という部分もあります。たとえば、主人公の娘とカニ男の関係とか、教頭先生の立場だとか。特に教頭先生なんぞは、もっと私生活を怪しげに描いておいた方が、全体の深みも増したんじゃないかなぁ、と。 他にも、せっかくの共演者があまり活躍していない感じがあって、もったいないなぁ、という気がします。役者の使い方がもったいないのは、贅沢な感じがして良いのかもしれませんが、このキャラクターで、もう少し話しを膨らませることができるだろう、と思ってしまうのは、下手に「小説のようなモノ」を書くことをかじってしまった者の悲しいサガなのでしょうか(笑) あと、ゼブラ−マンがパワーアップというか本物っぽくなるのが、いったいなぜなのか、という説明がなくて、唐突に強くなってしまうのが、謎といえば謎です。いや、クライマックスはいいんです。それ以前の戦いが、どうしても意味不明。まあ、そのあたりはヒーロー物の王道というか、とりあえずは細かい突っ込みなし、というのがお約束なのかもしれませんが…… あと、これは日本の映画の最大の欠点なのかもしれませんが、どうもCGがいまいちで。宇宙人がいいかげんなのは良いとして(誉めてます、これ。マジで)、ペガサスの翼はもっとでかい方が格好いいだろう、と思うのですが、いかがなものでしょう。 余談ですが、近日公開の予告編で「デビルマン」実写版の予告をやっていたのですが、これもまた、なんというか……CGがなさけなくて、悲しい思いをしてしまいました。そういえば、「キャシャーン」も実写版ができるそうで。予告を観て、あのナレーションが入った時はうれしかったんですが、できればちゃんと納谷悟郎さんにやっていただきたかったぞ、と。 なお、哀川翔としては、子供でも見られる作品を、という思想があったようなのですが、そういう意味では、ちょっと無理です。いや、小学生でも高学年あたりの子供なら、なんとかなるでしょうが、それ以下の年齢の場合、途中ダレるシーンで退屈しちゃったり、ちょっと怖いシーンがあったすると半べそかいちゃったりして、うまく入り込めない可能性があります。というか、そういう子供が大勢いて、劇場内ちょっとうるさかったんですよ。 劇場で是非観ろとはいいませんが、ビデオもしくはテレビでだったら、観ておいて損はしないかもしれません。。特に、かつて仮面ライダーなんぞを喜んで観ていたお父さんたちにとっては、笑えるシーン満載でしょう。 ただ、純粋なヒーロー物としてはどうかな、という気はしますが。 そうそう、設定上、事件が起きているのは横浜市の鶴見川の近くなのだそうで。とは言っても、残念ながら我が家のあるあたりよりも、ずっと上流なんですが。時々画面に写る、銀色のボディーに黄緑のラインの電車は、JR山の手線ではなく、横浜線ですので、念のため。って、念を押すようなことじゃないか。 |
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