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映画「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 監督:アルフォンソ・キュアロン 主演:ダニエル・ラドクリフ/ルパート・グリント/エマ・ワトソン |
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2004.07.13
シリーズ第三弾です。わたしとしては、原作の中では一番好きな作品なのですが。 映画の方のこの三作目はどうか、というと、非常に微妙なところです。一番好きかと聞かれたら、ちょっと首をひねるかもしれません。 いや、もちろんおもしろくない、ということではありません。充分おもしろい作品です。ただ、前二作と比べるとどうか、というと、個人的には一作目が一番好きかなぁ、と。 何が違うんだろう、と色々考えたのですが、平たくいうと、監督が変わったんですね。それだけ(笑) 監督が変わったのだから、映画の雰囲気も変わります。 で、もう一度よく考えてみると、この作品が、一作目二作目と比べて落ちるということではなく、単に前の二作に慣れてしまっているために、それで雰囲気が違う、と感じてしまっただけなんですね。この作品だけ取ってみれば、充分良くできた作品です。普通で考えれば、文句をつけるところはあまりないのかもしれません。前二作と比べても、特に遜色はないんです、たぶん。単に、演出が変わっただけ。ということで、とりあえずは、変わったところをチェックしてみましょう。 まず、たぶん誰でも気づくと思うのですが、ホグワーツ魔法学校全体の造りがかなり変わっています。 たとえば、グリフィンドール寮の入り口の位置ですが、前作までは廊下の突き当たりだったのが、今回は階段を登ったところにありました。 ハグリッドの小屋も、前は広場の端にあったのが、今回は斜面の途中にあります。当然、学校は山の上のような位置になりますし、森は谷底のような位置関係になります。名前を忘れてしまったのですが、あの動き回る凶暴な木の位置も、以前は平らな裏庭だか中庭だかのような感じのところにあったのですが、今回は学校の外、という感じでした。校舎の入り口も、前とは違った感じです。 個人的には、以前の方が好きだったのですが、だからといって、今回がホグワーツの雰囲気に合わないか、というとそんなことはまったくなくて、これはこれでホグワーツ、という感じがしてしまうのが不思議です。 各キャラクターたちの雰囲気が変わっているのは、それぞれが成長しているからでしょう。一番変わったのがドラコ・マルフォイ。今までオールバックにしていた髪を、前にたらしています。ちなみに、ドラコの役者さん、変わってませんよね。なんだか顔が違ってみえちゃって。成長期なんでしょう。以前は丸顔に近かったのが、ひょろ長い顔になっちゃってます。ひょっとすると、主要メンバーの中で、彼が一番成長しちゃったのかも。 いや、もし役者さんが変わっていなければ、一番変わっちゃったのはネビルかな? というか、あれ、ネビルだよなぁ。背も高くなっちゃったし、少し細くなったようだったし。 演出の上でいままでと一番違うのは、制服を着ているシーンが少ない、ということでしょうか? おそらく、全体の三分の二以上は主要三人は私服だったのではないか、と思います。しかも、ハーマイオニーなんぞちょっとローライズのジーンズはいてるから、しょっちゅう背中が見えてます。って、どこを見てるんだ、このおやぢが!(笑) まあ、全寮制とはいえ、おそらくは学校に行くとき以外は私服を着ているのが普通なのでしょうから、あまり気にしちゃいけないのでしょうが、今まで制服のシーンが多かったせいか、なんだか少し違和感がありました。 違和感といえば、今までずっとそうだったのですが、ハリーがワイシャツの第一ボタンをはずして、ネクタイを緩めていることが多いんですね。で、よくよくパンフレットを見てみると、ネクタイ緩めてる奴多いよ、この学校。そういう部分を注意する先生っていないのかね(笑) まあ、色々と書きましたが、これといって問題のある部分はないようです。 ただし、このシリーズの普遍的な問題として、観客は既に原作を読んでいるもの、という前提に基づいている、という問題点は、相変わらずあるようです。たしかに、劇場にいた人の90%は原作を読んでいるのでしょうが、中には読んでいない人もいるはずなんです。そういう人たちには、何箇所か理解しにくいところもあったのではないでしょうか? あと、文句をいうとすれば、正体がわかる前のシリウスは、もっと凶暴な感じにしてほしかったし、ディメンターのキスの恐怖感も、あまりはっきり出ていなかったような気がします。 シリーズも三作目ともなると、造る側もかなり大変なのでしょう。なにしろ、観客はみな、前の作品をベースにして次を期待しちゃいますから。これで主要人物の役者が変わったら、その人たち大変だよなぁ。 |
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