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[ 映画の感想文のようなモノ ]
映画「ユー・ガット・メール」

1999.02.28

 トム・ハンクスとメグ・ライアン主演のラブ・ストーリーです。ラブ・ストーリーというよりも、まあロマンチック・コメディと呼んだ方がいいんでしょうが。  
 トム・ハンクスといえば、いまではアカデミー賞候補の常連で、シリアスな演技が多くなっているようですが、もともとはコメディアンですし、メグ・ライアンも、ロマンチック・コメディの女王のようなところがありますので、このふたりが共演してシリアスな映画を作るというのは、所詮無理なのでしょう。  
 この映画って、たしか以前に同じような設定の映画があったはずなんですが、リメイクなのかどうかは、はっきりしません。その、昔の映画では、もちろんE−MAILなんてものはないころですから、文通だったんですが。  
 ただ、映画の中で、トム・ハンクス演じる主人公ジョーの祖父が、メグ・ライアンの母親を知っていて、というような話題があって、もしかしたら、そのあたりが昔の映画を匂わせているのかもしれません。  
 そのあたりの情報が載っていないかと、プログラムを見てみましたが、載っていませんでした。600円もとって、役に立たないプログラムです。どなたか、詳しいことをご存知の方、ぜひ教えてください。  
 さて、作品の内容としては、最後にはふたりが結ばれるだろうということはわかっていますので、あるていどは安心して見ていられます。個人的な好みでは、メグ・ライアン演じるキャスリーンが風邪をひいて寝込んでいるシーンで、映画を終わらせてしまってもよかったのではないか、と思いました。その後は、お互いにメールの相手が誰だかわかっていながら、知らないふりをして生活を続ける、という感じで。  
 まあ、それじゃあだめなんでしょうけどね。ラブ・ストーリーは、やっぱりちゃんとハッピー・エンドにしないと、観客が納得してくれないでしょうから。  
 この手のおはなしは、基本的には最後にはハッピー・エンドになるのがお約束なわけですから、そこまでの展開をどうするかが問題になるわけです。で、最後のハッピー・エンドを強調するためには、そこまではあまりハッピーでない方がいいわけですね。  
 というわけで、このおはなしもふたりの気持ちがすれ違っているわけですが、個人的にはこの手のすれ違いはイライラするばかりで、体によくないです(笑)  
 じゃあなんでこの映画を見に行ったのか、というと、トム・ハンクスとメグ・ライアンのファンだったからなんですけどね。  
 とはいっても、これまでのこのふたりの作品を全部見ているわけじゃぁないんですが。  
 トム・ハンクスは、やっぱり子供とのからみが最高ですね。どっちが子供なんだかわからないようなシーンは、見てて最高です。まあ、映画の中での設定も、一緒にいる子供が自分にとっては叔母さんだったりするわけですが。  
 メグ・ライアンは、さすがに少し年をとったな、という感じはありますが、やっぱりいいです。まあ、映画の設定として、あんまりファッションやなんぞに気を使わない女性、ということなんでしょうが。  
 あと、映画そのものとは関係ないし、劇場にもよると思うのですが、この映画にドルビーって必要なんでしょうか? それがちょっと気になったんですけど。  


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