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[ 映画の感想文のようなモノ ]
映画「6デイズ/7ナイツ」

1999.06.20

 うちの妹は、ハリソン・フォードの大ファンで、かつてラガー・ビールのCMに出たときのポスターを、知り合いの酒屋からもらって壁に貼っているのはもちろんのこと、おそらくその存在すらも、よほどのファンでなければ知らないであろうとおもわれる、「モスキート・コースト」なんてぇ映画を劇場に見に行ってるわ、まだ無名だったころにほんのちょい役で出ていた「カンバセーション・盗聴」(だったと思うけど、自信はありません)なんてぇ映画をビデオで借りて来て見るほどでして。  
 そんなうちの妹が、劇場に見に行って、  
 「ビデオかテレビで充分だと思う」  
 という感想をもらしていたので、とりあえずビデオが出るのを待ってみました。結果、はっきりいって「テレビで充分」という感じです。  
 たしか、「フィフス・エレメント」を見たときに、途中までコメディだと思わずに見たために、評価が落ちてしまった、というようなことを書きましたが、この映画も似たような感想です。  
 劇場公開当時の予告やポスターなんぞを見ると、ちょっとしたアクション映画のように見えます。まあ、見始めるとすぐに、コメディのノリも入ってることがすぐにわかりますが、あいにくアクション・コメディではありません。この作品は、ラブ・コメです。  
 少し前なら、ゴールディ・ホーンあたりがやるような内容のはなしだからかどうか、主役のおねえさんが、目をひんむいてゴールディ・ホーンっぽい表情だったり、叫び声がゴールディ・ホーンみたいだったり。  
 それも、かわいく見えるときと、見えないときがあって、これはまあわたしの好みもありますが(笑)  
 筋は単純といえば単純で、見ている側の予想を裏切るような展開は、ひとつもありません。おもしろいのは、唐突に現れる海賊が、いったい何をやっていたのかわからないどころか、はっきりいって、出てこなくても、筋にそれほど影響がない、ってことでしょうか。  
 まあ、はっきりいって大作ではありませんし、あんまりお金もかかっていません。そういう意味ではB級映画。  
 この手の映画を見るときの楽しみに、スタッフ、キャストがどの程度真剣に作っているかを見る、というのがあります。  
 たとえば、この映画では無人島で数日を過ごすのですから、男のヒゲが伸びてくるのは当然として、汚れなんぞの問題もチェックします。いつまでたっても奇麗なまんまなのは、絶対におかしいわけです。  
 顔や体は洗えるとしても、同じ服をずっと着続けていたら、間違いなく汚れるはずですから。そのあたりはまあ、どんなにひどい映画でもちゃんとやってますが、気をつけたいのは女優の顔や髪型ですね。  
 何日過ぎても、きちんと化粧して、髪もきれいなままだと、どんなに服が汚れていても興ざめです。  
 で、この映画は興ざめなわけね(笑)  
 これが女優の意向なのか、監督の意向なのかは、見ている側にはわかりません。映画によっては、見ているこっちが心配になるほど、女優が汚れてしまう作品もあるのですが、それも、女優の意向なのか、監督の意向なのかはわかりません。  
 聞いたはなしではこの女優さん、自分がレズだということを明らかにしていて、男優とのキスシーンは、五秒以内にしてくれ、といっているとかいないとか。  
 それを聞いていたので、そのつもりで見ていたら、たしかに短いキスが多かった。ラストのキスが一番長くて、それでもたぶんぎりぎり五秒ってとこでしょう。  
 テレビ放映まで待っていいですよ、この映画。  


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