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映画「プライベート・ライアン」 |
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1999.07.04
時々、劇場へ観に行かなかったことを後悔する映画があります。ビデオやテレビで観て、これは劇場で観たかった、と思うことがたまにあるんです。劇場の大画面でとか、音響のいいところでとか、暗い場所でじっくりとか、理由はいろいろあるんですが。普通は、劇場へ行ってみて、「こりゃビデオで充分だった」と思うことの方が多いんですけどね。 で、この作品は、久しぶりに劇場で観ておけばよかった作品でした。 トム・ハンクスというと、わたしはどうしても「それほどおもしろくないコメディアン」という印象がありまて。まあ、有名な「ビッグ」はインパクトありましたし、「フォレスト・ガンプ」にしろ「アポロ13」にしろ面白かったんですけど、最初に見たのが「マネー・ピット」という、ギャグの切れの悪い映画だったせいでしょう。彼も最近はコメディが少なくて、シリアスな方に走っちゃってるんですが、洋の東西を問わず、元がコメディの人がシリアスな役をやると、かなり渋くなっちゃったりするんですよ。 このトム・ハンクスもそうですし、マイケル・キートンなんぞは、れっきとしたコメディアンだったんですけどねぇ。そもそもあの人、本名がマイケル・ダグラスかなんかで、既に存在する役者の名前でデビューするわけにもいかず、どうせ変えるなら、有名なコメディアンの名前をもらおう、ということで、バスター・キートンの姓をつけたのだそうです。真偽のほどは定かではありませんが。 日本でも、植木等、いかりや長介、伊東四郎、あのビートたけしなんぞも、もとはコメディの人だったのに、最近は渋い演技で売ってたりしてます。ただ、そういう人たちが、渋い方へ行っちゃったまんまになると、ちょっと残念な感じがしてしまうのは、わたしだけでしょうか? まあ、今あげた日本の人たちは、ちゃんと今でもコメディ路線でも活躍してくれてますから、好きなんですけどね。 さて、この「プライベート・ライアン」ですが、映画を見るまで「プライベート」ってのが「二等兵」って意味だとは知りませんでした。辞書によれば「兵卒」ってことですが、つまり一番ヒラの兵隊って意味。映画って、勉強になるよなぁ。 観る前に知っていた映画の内容からも「個人的な」で、いいんだと思ってました。もしかしたら、両方にひっかけているのかもしれませんが、わたしの英語力ではわかりません。 劇場で観たかった一番の理由は、「ドルビーで音を聞きたかった」ということでしょう。はっきりいって、戦闘シーンはかなり残酷です。女性の中には、顔をそむけてしまう人もいると思います。それはもちろん、映像もかなりすごいんですが(どうやって撮ってるんだ、と思うシーンもあります)、音がかなりすごいです。たしか、監督がそういうところに力を入れた、と何かで読んだ記憶があるのですが、これほどすごいとは思わなかった。 戦闘シーン、確かに迫真です。って、ホントの戦場に行ったことはないけど。 しかも、ただ迫真なだけでなく、ひとりひとりの兵士が、みんな格好いい。これは、昔の戦争映画の流れを汲んでいます。 一時期、戦争映画というと意識して悲惨にしてしまう風潮がはやって、というか、昔の戦争映画が能天気すぎた気もするんですが。この映画は、ほぼその中間に位置しています。 公開前の宣伝で、ヒューマンな部分ばかりの映画だと思ってたんですが、そうじゃなかったんで、劇場で見なかったことを後悔してしまいました。 気になる部分といえば、冒頭の上陸作戦のシーンに30分もかける必要があったかどうか、という点と、知らない人に「D−DAY」でわかるのか、という点でしょうか。 わたしの好みのツボにはまる逸品でした。 |
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