縦書きで読む
[ 映画の感想文のようなモノ ]
映画「マトリックス」

1999.09.19

 さて、最初に忠告しておきます。映画とは本来、ヘタな解説や感想文のようなモノなど読まずに、まっさらな状態で観るべきものです。ということで、まだ観ていない人は、さっさとブラウザを閉じて、劇場へ行ってください。ビデオが出たら観よう、なんて甘いことを考えちゃいけません。たしかにこの映画は、ビデオで何度も見たくなる作品ですが、少なくとも最低一回は、暗い劇場で、じっくり見ることをおすすめします。  
 ってことで、ここから先を読んでいるのは、すでに見てきた人だけ、と断定してはなしを進めさせていただきます。  
 まずいきなり笑わせていただきました。タイトルが出るよりも前に。なんで半角カナなんだ? しかも裏返ってるし!(笑) たしかに外国の人から見たら、半角カナは正体不明の記号にしか見えないでしょうから、それはそれでいいんですが。しかし、よく考えてみると、半角カナが表示できるってことは、OSが日本語ってことなるわけで、ひょっとして、うわさのAIを最初に開発したのは、日本だったってことでしょうか? まあ、たぶん関係ないんでしょうけどね。できれば、この映画の世界的なヒットによって、半角カナが世界規模で認められて、世界で通用するようになっちゃえば、日本人としてはありがたいんですけどね。そもそも、カナってのは、アルファベットと同じ表音文字ですから、たぶんどの国の言葉でも、ある程度は表記することが可能だと思うんですが、いかがなもんでしょう。  
 しかも、この暗号化されたマトリックスのコードの表記は、見ればわかるように、上から下に流れている、と。劇場で売っていたプログラムによれば、その画面をデザインしたスタッフが、日本語ではプログラムも縦書き表記するものだ、と信じ込んでいたからなのだそうで。その勘違いはまあいいとして、なんでカナを使うんだ、という疑問は残ります。日本人としては楽しめますが。まあ、わたしが知らないだけで、実は各国の言葉がちゃんと入っていたのかもしれませんが。  
 実は今回、映画を見ながらとったメモがむちゃくちゃ少なくて。わずか四行。  
 ・おい、カナだぜ。しかも裏返し  
 ・両方飲んだらどうなる?  
 ・知らない方が幸せだったんじゃ?  
 ・最後は結局愛ってか?  
 これだけでした。すでに観た方になら、わかっていただけるメモだと思います。特に、三番目のメモは、ネオが現実に引き戻された直後に、現実世界のひどさを見て書いたもので、その後、作品の中でその答えを出してくれているのは、ご承知の通りです。  
 もちろん、突っ込みどころは山ほどあります。あっちの世界とこっちの世界(あっちとこっちで、どっちがどっちかは考えないように)で、なんで外見も一緒になっちゃうかなぁ、とか。ところがこれらの疑問は、はっきりいって、映画を見終わって、頭を冷やしてから考えたことで、見ている最中には、ちっとも頭に浮かんでこなかったんですね。多少浮かんだ突っ込みネタも、メモをとるよりも映画を観ていたい、という気持ちが強くて、結局メモには四行しか残らなかったわけです。  
 最後に、頭の中に残っている疑問をいくつか並べておきますので、答えをご存知の方、ぜひご一報ください。  
 コンピュータが支配しているなら、ディスプレイやキーボードは不要なはずだが、彼らはどこでそれを手に入れたのか?  
 予言者は、ネオにちゃんと真実を語っていたか?  
 戻るときに受話器を上げる必要があるのに、行くときにはその必要はないのか?  
 携帯電話じゃだめなのか?  
 あ、最後の疑問の答えは、プログラムに載っていました。  


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