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[ 映画の感想文のようなモノ ]
映画「ワールド・イズ・ノット・イナフ」
監督:マイケル・アプテッド 主演:ピアース・ブロスナン/ソフィー・マルソー/ロバート・カーライル

2000.02.20

 記憶力がないくせに、日記をつけたり記録を残したりする習慣がないせいで、過去の出来事が、いつのことだったのかわからなくなってしまうことが、よくあります。よくあるのが、「この映画観たのいつだっけ」ということなんですが、この「感想文のようなモノ」を始めたおかげで、そういう心配がなくなりました。前作「トゥモロー・ネバー・ダイ」を観たのは、九十八年の四月だったんですね。そのときは、ノベライズも読んだのでした。今回は読んでませんが。  
 ということで、007シリーズ最新作「ワールド・イズ・ノット・イナフ」をやっと観てきました。一応確認しておきますが、「007」を「ゼロゼロセブン」と読む人はいませんよね。  
 さて、今回の敵は、凶悪なテロリストと、これはたぶん絶対の秘密ってわけじゃないだろうから書いちゃうけど、ソフィー・マルソー演じるところの石油王の娘。  
 観てて思ったのが「ソフィー・マルソーってこんな顔だっけ?」ということ。で、よくよく考えてみたら、わたしが頭に描いていたのは、ソフィー・マルソーじゃなくて、フィービー・ケイツでした。この二人、なんとなくイメージが似てない? 似てないか。  
 で、このソフィー・マルソーが演じる役が「エレクトラ」という名前なんですが、この名前がポピュラーな名前かどうかは知りませんが、どこか別の映画にも、そういう名前の女性が出ていた記憶がありまして。007シリーズだったような気がして調べてみたんですが、わかりませんでした。どなたか、ご存知の方がいらっしゃいましたら、ご一報ください。  
 たしか、「トゥモロー・ネバー・ダイ」のときにも書いたと思うのですが、今回のタイトルも、内容と密接に関係してはいないような感じで。だいたいわたしは最初「ワールド・イズ・ノット・イナフ」というのは、「世界が満たされていない」という意味だと思ってましたが、これはそういう意味ではなく、「世界だけじゃあ満たされない」ってな意味のようです。わたしの英語力のなさが発揮された結果です(笑)  
 この「ワールド・イズ・ノット・イナフ」というセリフを、ボンドが言うシーンがあるんですが、それを聞いた瞬間「おまえ、これ以上なにがほしいんだ!」と、思わず突っ込みを入れたくなった男は、わたしだけではないでしょう。  
 さて、007シリーズといえば秘密兵器。一時期、ロジャー・ムーアのころには、なんだかそればっかりみたいな感じにもなってましたが、最近はまた少し落ち着いた感じで。例によってボンド・カーだの、特殊な腕時計だのが出てきます。中でもわたしが気に入ったのが、最初の方に出てくるボート。このボート自体は「秘密兵器」という感じではなく、単に「特殊なボート」という感じなのですが、このボートをQが釣り舟に使おうとしていた、ってセリフがあってナイスです。釣りに魚雷はいらないだろうが。  
 で、Qですが。  
 この007シリーズ中ただ一人、役者が一度として変わっていなかったQを演じていたデズモンド・リューウェリン氏が、本作公開後に交通事故で亡くなったということです。もう彼とボンドの掛け合いを観ることができないのかと思うと、非常に残念です。氏のご冥福をお祈りいたします。  
 映画の方でも、どうやらもともとこの作品がQの引退映画の予定だったらしく、後任が出てきます。作品中でも字幕でもRと呼ばれていましたが、これはどうやら正式名称ではないようです。ボンドが「Qの後任ならRか」というと、呼ばれた方が「きみのジョークは……」というセリフがありますから。  
 それにしてもR役のジョン・クリース、太ったんじゃないか?  


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