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映画「グリーンマイル」 監督:フランク・ダボラン 主演:トム・ハンクス/マイケル・クラーク・ダンカン |
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2000.04.03
ご存知スティーブン・キング原作の、感動巨編の映画化です。主演はおなじみ、このところ感動巨編にばかり出ていて、コメディアンやめちまったのかい? のトム・ハンクスです。 感想終わり。 だって、これ以上書くことないんだもん。あとはまあ「観てきてよ」ぐらいかな。なんせ、三時間をこえる超大作ですから、観終わったときには、最初の方がどんな内容だったかなんて、忘れてますよ(笑)まあ、それは冗談として。 内容は、ある程度有名でしょうから紹介しません。 この手の映画を観るときに気をつけなければいけないのが、アメリカの抱えている色々な問題。日本人には多少わかりにくい部分もあります。まあ、日本人にだって、あの黒人が無実であるにもかかわらず死刑に決まった理由ぐらいわかりますけどね。ただ、それでももう少し説明があってもいいんじゃないかなぁと思ってしまうのは、やっぱりわたしが日本人だからでしょうか。アメリカ南部という土地柄とはいえ、そこに至るまでにだれかひとりぐらい、まともな捜査や裁判をしようと思った白人はいなかったんでしょうか? いなかったんでしょうねぇ、きっと。そのあたりは、わかりにくいような気がします。 あとは、たぶん随所にキリスト教的なシーンやセリフが入っているのでしょうが、これも無宗教なわたしにはよく把握できませんでした。刑務所の中の雰囲気が、まるで教会のように見えるのも、実際の刑務所がそうなのか、そういう雰囲気を出そうとしたためなのか、観終わったあとにプログラムを読むまではっきりしませんでした。 そのあたりをのぞけば、他にわかりにくい表現は特にないようですし、三時間という上映時間が、それほど苦にならないような内容ではあります。 ただまあ、疑問をいくつか。 まずもっとも大きな疑問は、なんでみんなああも素直にコーフィの力を信じてしまうのか、ということでしょうか。確かに、目の前であれだけのものを見せられては、信じる信じない以前の問題で、疑いようがない、ともいえるかもしれませんが。それにしてももうちょっと恐怖感みたいなものがあってもいいような気もします。ただ、それを入れていると、三時間じゃ終わらなくなってしまうのでしょうが。 それと、看守たちがみないい奴だ、というのもなんだか納得がいきません。まあ、一人は完全な悪役として登場しますが、それ以外の看守が、みんないい奴。いい奴すぎてちょっと不満です。とはいっても、これもきちんと表現しようとすると、四時間ぐらいの映画になっちゃうだろうし。難しいところです。 それから、死刑の前にリハーサルをやってますが、そのときに牢から出されるのは、本人だけじゃないですか。ということは、他の囚人はそれを観ているわけだから、何かの理由で自分だけ外に出されたら、「今度は俺か」とわかっちゃいそうな気がしたんですが、いかがなもんでしょう? あとは、疑問がいくつか。 最初にねずみが出て来たシーンで、どうも看守たちが、そこにねずみがいることがおかしいと考えている、というような印象を受けました。なぜわたしがそんな気になったのかは、よく覚えていませんが。刑務所にねずみがいるってことが、なぜおかしなことになるのかが、ちょいと疑問に残りました。 それと、そのねずみが、どこから出入りしていたのかということは、結局最後まではっきりはしません。あのねずみ自身、特殊なねずみだったのかどうか、それすらもはっきりしないままなので、少し消化不良気味です。 もうひとつわからなかったのが、死刑のときの立ち会い人が、いったいどういう人たちなのか、ということ。最後のコーフィの死刑のシーンで、「ああ、関係者なのか」ということがわかりますが、それまではなんでこの人たちは死刑を見学するんだろう、と気になってしかたがありませんでした。しかしまあ、アメリカって国は、人を殺す瞬間をああやって見せる習慣があるんですかねぇ。あの時代だけの習慣だったんでしょうが、ちょっと恐いです。 あと、これは疑問でもなんでもないんですが、あれだけ映画の中で「コーヒーとはスペルが違う」と繰り返されると、思わずエンドロールでスペルを確認しちゃいますよね。と思ってたんだけど、エンドロールが始まると、半分近くのお客さんが、コーフィの名が出てくる前に席を立ってました。みんな、どんなスペルか気にならなかったのかなぁ。 ラストに、キングらしいちょっとしたオチもついていて、なかなかの作品でした。残念ながら、わたしは泣きませんでしたが。 |
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