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[ 小説のようなモノ ]
「ヒッチハイク」の解説
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2000.09.18

 さて、ひさしぶりの「小説のようなモノ」ですが。これをホラーといっていいのかどうか。悩むところではあります。  
 こうして見ると、なんだか、恐いお話しばかり書いているような気がします。「小説の感想文のようなモノ」でも、ホラー系の作品が多く登場していますし。でもわたしは、本当は恐い小説はあんまり好きじゃないんです。恐い小説というか、怪談のようなものは、どういうわけかたくさん知っているようですが、実際には好きではありません。だって、恐いじゃないですか。  
 なのになんでその手の作品ばかり公開しているか、ということですが。これはもう、わたしの怠け癖のせいなんです。あるいは、根性のなさというか、飽きっぽい性格というか。すべての原因はそこにあります。つまり、長い作品を書くことができないんです。ここでいう長い作品というのは、原稿用紙にしてたかだか30枚から50枚程度のものまで含んでしまいます。いつの間にか、その程度の長さ(短さ)の小説すら書けなくなってしまいました。書いていて、途中で飽きてしまうんです。アイデアを思いついたときには、おもしろいと思っていたものが、書いているうちにつまらなく思えて来てしまうんです。  
 で、長い作品は書けないけれども、何か公開しようとなると、必然的に短い作品になってしまうわけです。短くてもそれなりに小説の体裁が整っているジャンルとしては、ショートショートなどもありますが、恐いはなしというのも、短いなりにまとめることはできるんです。というよりも、怪談のような話しは短い方がおもしろいのではないか、と。  
 あとはまあ、あんまり長いと読む方も辛いだろう、というのもありますが。  
 で、この作品ですが。思いついたときには、結構おもしろいかも、なんて思ってたんですが、書き始めてみるとこれがどうも、おもしろくない。この作品の場合、飽きてしまったというのも短くなった理由なんですが、もうひとつ大きな理由があります。あまり長くすると、途中でネタばれしちゃうんです。実際には、この短さでも、おそらく前半でわかってしまうでしょう。これは多分にわたしの力不足なんですが。  
 それで、途中から路線変更をしてしまいまして。怖さよりも、若い女性のモノローグがわたしに書けるか、という練習のような感じになってしまいました。それがうまくいっているかどうかは、読んだ方の判断にお任せする以外にはないんですが。  
 ほとんどの方は、ド素人の習作なんぞを読まされても、困るとは思いますが、中には「新しい小説が読みたい」などとおっしゃる方もいらっしゃいまして。そういう方も、これを読めばもうそろそろ「次の作品は?」などと言ってこなくなるのではないか、と期待しております。それがお互いのためだと思いますし。  


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