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縦書きに見えるページの作り方
ここは縦横の区別はありません
基本的な考え方 単純な方法 変換が必要な記号 行間隔、文字間隔を調整する
タグをどうするか より奇麗な表示 どうやって作るか

 非常に残念なことに、ブラウザには「縦書き表示」という機能はありません。したがって、縦書き表示しているように見えるページでも、「実際には縦書きに見えるように表示」しているだけで、本当の意味で「縦書き表示」しているわけではないのです。では、どうすれば「縦書きに見えるように表示」することができるか、ということを、ここで説明しようと思います。
 たとえば、5ミリの方眼用紙の桝目いっぱいになるように、文字を書いたとします。縦も横も隙間なくびっしりと書きます。できれば、句読点なんかは入れない。そうするとどうなるか、というと、縦書きなのか横書きなのか、一瞬判断できなくなるわけです。これは、縦と横の間隔がまったく同じだから、どの方向に読んでいけばいいのかが、わからなくなってしまうからです。そこで、縦か横か、どちらかだけに、少し隙間を空けてあげるようにすると、その隙間が「行間隔」ということになって、見た人は、その間隔にそって文字を読んでいくようになります。文字と文字の左右を広げると縦書きに、上下をあけると横書きに見えるようになります。
 つまり、ブラウザ上で縦書きに見えるようにするためには、通常の横書きで、文字と文字の間隔を少し広げて、逆に行と行の間隔を少し狭めることによって、見る人の目を騙すようにしてあげればいいわけです。もちろんその場合は、横書きでいうところの文字の位置が縦書きでは「行」になりますから、それがきちんと揃うように設定してあげなければなりません。
 これに加えて、句読点の位置というのもあります。
 横書きの場合、句読点はひとつの文字の占めるスペース内の、左下にきます。縦書きの場合には、右上に来るようになります。
 つまり、「横を少し広げ、文字の位置を揃え、句読点の位置を調整する」ことによって、本当は横書きしているにもかかわらず、縦書きしているように見えてしまうのです。
 参考例をあげておきましょう。


 こ の 文 章 は 、 実 際 に は 
 横 書 き で す が 、 一 瞬 縦 
 書 き に 見 え る は ず で す。
 こ の よ う に 、 文 字 間 隔 
 を 等 し く し て 、 左 右 の 
 間 隔 を 広 く 取 る と 、 あ 
 た か も 縦 書 き の よ う に 
 見 え て し ま う わ け で す。


 どうでしょう? 思わず右上から縦に読んじゃったでしょ?
 どうやっているかは、ここでは気にしないでください。詳しいやり方は、追って説明していきます。


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