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映画「宇宙戦争」 監督:スティーブン・スピルバーグ 主演:トム・クルーズ/ダコタ・ファニング |
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2005.07.10
星間戦争(スター・ウォーズ)の公開初日に、宇宙戦争を観てまいりました。予想としては、みんなスター・ウォーズの方に行くから、思い切り空いているだろう、と思っていたのですが、予想は見事に裏切られて、ほぼ満席でした。もしかしたら、スター・ウォーズの方がいっぱいで、他の映画に流れて来ちゃったりしたんでしょうか。 それはそれとして、宇宙戦争。 先日、小説「トリポッド」の感想文のようなモノで、「今度公開される映画、宇宙戦争の原作は、トリポッドじゃないのか?」と書きましたが、さて、結果はどうだったのでしょうか! ということで、ここから先は、映画「宇宙戦争」のネタを思い切りばらして進みますので、まだ観ていない人、これから観ようと思っている人は、先に進んではいけません。 さて、「トリポッド」と「宇宙戦争」の違いは、宇宙人が勝つかどうか、ということでした。宇宙人が勝てば「トリポッド」、勝たなければ「宇宙戦争」。結論からいえば、この映画「宇宙戦争」の原作は、間違いなくH・G・ウェルズの「宇宙戦争」でした。 ただし、「宇宙戦争」でも、地球人が勝つわけではありません。宇宙人が勝手に死んじゃうんです、バクテリアだかなんだかにやられて。そのオチも子供のころに初めて知ったときには、「おお! すげぇ! そういうオチもあるんだ」と思ったんですが、今観るとねぇ…… いや、まあ。それも初めて観た人には、それでも衝撃のラストかもしれませんが。 ちなみに、映画の中に出てくる宇宙人の巨大な機械、あれは「トライポッド」と呼ばれていますが、発音が違うだけで「トリポッド」と同じこと。「トライ」も「トリ」も三という意味ですね。トライアングルとか、トリオとか。 で、TRIPODというのは三脚のことです。カメラを固定するための、あの三脚。あれがTRIPOD。どちらの発音が正しいのかは、知りませんが。 それにしても、今回の映画は、どう考えてもスピルバーグが、ジョン・クリストファーの「トリポッド」から持ってきているとしか思えないんですが、詳しいことはスピルバーグ本人に聞いてみないとわかりません。というか、実は原作の「宇宙戦争」を読んでいないので、ひょっとしたら、もともと小説「トリポッド」の方が原作の「宇宙戦争」の宇宙人の乗り物をパクッたのかもしれませんが。 さてさて、ウェルズの「宇宙戦争」は、すでにかなり有名な話ですので、今更あらすじも必要ないでしょうから、そこはすっ飛ばして、いくつか突っ込みを入れておきましょう。って、いつもあらすじなんて書いてませんが。 千年だか一万年だか前から、地下に埋められていた機械が出てきた、ということになっているようですが、見たところ、さほど深いところから出てきているようには見えないんですね。なんだか、地面のすぐ下から出てきているような感じだったのですが、あんまり浅いところに埋まってると、今の時代、地下鉄だのなんだのの工事で、発掘されちゃったりするんじゃないでしょうかねぇ。 あと、銃が登場するのが遅いような気もしたんですが、いかがでしょう。わたしのイメージでは、アメリカって国は、何でも銃で決着つけようとする国って気がしてたんですが。最近はそうでもないのかな? 後半に出てくる宇宙人も、なんだかかなり間抜けだし。すごい機械を作っているようには見えないし。何か探すのに、音と光(映像)だけで探しているようで、もう少し知能指数高そうな感じにしてくれても良かったんじゃないかなぁ。 一番の謎は、息子のロビーがなぜ無事だったか、ということ。そのあたりの説明がまったくなくて、最後の最後に消化不良を起こしてしまいました。 トム・クルーズが、初の父親役(なのかな?)でがんばってますし、娘役のダコタ・ファニングもがんばって娘役してますが、その分、悲しいことに、息子の影がちょっと薄くなっちゃってます。CM見てても、息子がいるとは思えませんでしたから。 全体的に、最近のスピルバーグらしく、家族愛が前面に押し出されちゃってますが、映像的には、下手なホラー映画よりもよっぽど怖いです。火達磨超特急とか、死体だらけの川とか、特に川の上流から少しずつ死体が流れて来るあたりは、かなり怖いです。 終わり方が唐突なのは、この作品の展開ではしょうがないのでしょうが、あれだと、下手したら宇宙人が何で死んじゃったのか、理解できないままのお客さんも、いたりするんじゃないですかねぇ。 ということで、「トリポッド」の映画化はやっぱりディズニーのようです(ガッカリ) |
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