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[ エッセイのようなモノ ]
ちゃんとやる

2006.01.01

 正月である。  
 毎年正月になると「今年はちゃんとやるぞ」と思うのだが、毎年思っている、ということは、毎年、ちゃんとできていない、ということだ。そもそも「ちゃんとやる」って、何をちゃんとやろうというのか。そのあたりがちゃんとしていないので、ちゃんとやろうにもちゃんとやりようがない。なので、今年はちゃんとやる(笑)  
 とりあえず、サイトの更新を、以前のように最低週一回、にすることにした。そうはいっても、「小説のようなモノの書き方」や「感想文のようなモノ」を週一回更新するのは、かなり難しい。ということで、「エッセイのようなモノ」毎週更新、を今年の目標に掲げた。それを「ちゃんとやる」。ただし、あくまでも目標ですので、念のため(笑)  
 で、「ちゃんとやる」ついでに、毎週土壇場になってからネタをかき集めるのは、やはりしんどいので、いっそのこと、先に一年分の予定を組んでしまうことにした。つまり、毎回の「エッセイのようなモノ」のテーマを、最初に全部決めてしまおうというのだ。  
 一年を週で割ると52。その52回分のエッセイのようなモノのテーマを、先に決めておけば、直前になって「何を書こう」と悩む必要がなくなって、少しは楽になる(はずである)。まあ実際には、毎週日曜更新、と決めてから調べたら、今年の日曜は53回あることが判明してショックを受けているのだが。そこで曜日を変えてしまわないところが、わたしの律儀なところ(どこがだ?)。  
 それはそれとして、毎回のテーマ。実際には、テーマというよりは、どちらかというと「もとネタ」もしくは「とっかかり」に近いもので、必ずしもそのテーマに沿った内容になるとは限らない。  
 たとえば、傘というテーマがあったとする(あるかどうかは知らないが)。その場合、まずは傘について色々と考える。こんな傘があったらどうだろう、とか、傘ってなんで傘って言うんだろうとか、傘はないから貸さない、などというつまらないダジャレなんぞも含めて、とにかく色々考える。考えた結果、それをそのまま「こんな傘があったらどうだろう」というような内容でまとめるかもしれないし、そこから発想が広がっていって、いつのまにか傘から離れ、入れ歯の話になっているかもしれない。いや、ホントにそうなるかどうかはわからないし、なんで傘の話が入れ歯になっちゃうのかも、聞かないで欲しい。単に、そういうこともあるかもしれない、というだけの話なんだから。風が吹けば桶屋が儲かる、の類ですってば。  
 そういえば、この「風が吹けば桶屋が儲かる」というのも、今ではほとんど意味が通じなくなっているのかもしれないな。なにしろ、途中に出てくる「盲人が増えると三味線の需要が増える」という部分が、今の世の中では意味不明だろうし、そもそも「桶屋」なんて今でも存在してるのか? まあ、多少はあるんだろうけど。最近ではバタフライ効果というらしいが、詳しいことは良く知らない。  
 というように、今、傘の話から桶屋の話にスライドしていった。こういうことが、発想していく間に何度かあると、最終的に全然関係のない方向へ行ってしまう、というわけだ。  
 実際、今だって、頭の中には、「ねずみが桶をかじる」というイメージから、なぜか「ねずみの嫁入り」というおとぎ話が浮かんできて、「最終的に一番強いのはねずみを食っちゃう猫なんだから、ねずみの長者の娘は猫と結婚するべきである」なんてわけのわからない発想が湧いてきているし、「ねずみの嫁入り? 狐の嫁入り? 狸の嫁いびり?」などという、わけのわからない展開まで起きている。ここまでくるともう、精神分裂一歩手前というか、一歩先というか……  
 とにかく、発想が広がった結果、最初のテーマとはまったく関係のないネタで一回分書く可能性も十分ある、ということだ。  
 また、一回分のとっかかりから、イメージが膨らみすぎて、一回では収まらない可能性だってある。二回に分けてしまった場合、どこかで一回、とっかかりテーマを捨てることになる。間違っても、エッセイのようなモノを一回多く公開する、なんてぇ愚かなことはしない。たぶん。自信はないが。  
 で、毎回のテーマをまずここで公開しておこうと思ったが、残念ながら紙面が尽きた。どこかよそで公開しておくので、暇な人は探してみてもいいかもしれない。みつけても何のメリットもないのは、いつものこと。  
 なお、各とっかかりに大きな意味はない。季節や時期にちなんだものもあるが、ほとんどは漠然と頭に浮かんだものだ。ちなみに、今回のとっかかりは「正月」だった。関係あるのは、最初の一行だけだな(笑)  
 では、本年もよろしくお願いいたします。ちゃんとやります、たぶん。  



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