ソースを表示
表示
本文
ノート
ソースを表示
履歴
出典: 小説のようなモノの書き方
見た目を小説っぽくする
のソース
移動:
ナビゲーション
,
検索
あなたにはこのページの編集権限がありません。理由は以下の通りです:
このページは編集できないように保護されています。
この処理は
管理者
の権限を持った利用者のみが実行できます。
以下にソースを表示しています:
ここでは、どうすれば見た目が小説っぽくなるか、ということをお教えします。あくまでも見た目の問題ですから、ぱっと見た瞬間に、「これは小説かもしれない」と、見た人に思わせるテクニックです。ここに書いてあることを多少意識するだけで、ぱっと見が小説っぽくなること請け合いです。 本来小説は、ぱっと見で勝負するものではなく、内容で勝負するものなんですが、それ以前に、見た目が小説っぽくないと、見た(まだ読むところまでいっていない)人に、これは小説なんだ、と思わせることも大切です。せっかく書いたものですから、ちゃんと小説だと思って読んでもらいたいじゃないですか。 とはいっても、それほど難しいことは書いてありません。軽く読み流していただいても結構です。ほとんどは小学校の頃に習ったようなことばかりですから。 ==原稿用紙が基本です== ワープロで小説のようなモノを書く場合、二十字×二十行を意識する必要はありませんが、原稿用紙の約束を意識する必要はあります。というよりも、それを意識するだけで、見た目が思い切り小説風になるのです。 では、原稿用紙の約束とはなんでしょう? いたって簡単。次のよっつです。 :*段落が変わったら先頭は一文字分あける。 :*台詞の開始時は改行する。 :*行の先頭に句読点(。や、)を置かない。 :*「?」や「!」のあとは一文字あける。句点(。)は不要。 本当は、他にもいろいろあるんですが、これだけで、なんとなくそれっぽく見えるものです。 一番目は、小学校で習いましたよね。忘れた?思い出してください。 二番目については、プロでも場合によっては無視する人もいますが、それはプロだから許されること。ド素人はちゃんとルールを守りましょう。 で、改行するってことは、段落が変わるわけですから、この場合も一番目のルールが摘要されます。つまり先頭の一文字あける。ところがこれ、どうやら出版社によって既定が違うようなんです。出版社によっては、セリフの先頭は一文字あけずに”「”がきています。でも、基本的には一文字あけたあとに”「”がきます。 三番目に関しては、ワープロの設定に「禁則処理」とか「ぶらさげ」とかいうのがあると思いますから、それを見てください。 簡単に言うと、句読点が行の先頭に来る場合は、前の行の行末にぶら下げるように表記する、というものです。 ということは、これは、印刷の時だけ気にすればいいことで、入力中はいっさい気にする必要はない、ってことになりますね。忘れてください。 四番目は、一番目の説明のところで使っているような使い方をしてください。ただし、「?」や「!」が行の最後に来る場合は、次の一文字(次の行の先頭)をあけてはいけません。そんなことしたら、段落が変わったことになっちゃいますから。 ただ、それは印刷の時にどうなるか、ってことなんで、入力中に意識するのは、かなり大変になります。だから、できれば印刷時と同じイメージで入力できるワープロがいいんですけど.... まあ、あんまり気にしないことにしましょうか。 ==縦書きを意識して== これは、原稿用紙のルールとも関係してくることですが、日本で出版されている小説のほとんどが、縦書きで印刷されています。まれに、横書きのものもあるようですが、基本はすべて縦書きです。 ところが、「日本語ワープロ」と名乗っているくせに、縦書きで入力できないワープロが、非常に多いのです。かりに縦書き入力ができても、無茶苦茶遅かったりして、使い物にならない。なんというなげかわしいことでしょう。 どこかに、そういう「縦書きの文章を書くためのワープロ(ソフト)」はありませんかねぇ。 というはなしは置いといて。 ほとんどのワープロが、入力の時に縦書きにはできなくても、印刷の時には縦書きにできるようにはなっていますので、入力する時にも、ちゃんとそれを意識しないとまずいんです。 たとえば。 「5階建てのビル」 という表現は、避けましょう。 「五階建てのビル」 が正解です。違いはわかりますよね。 って、この文章実は縦書き表示モードだと意味不明になっちゃいます。今縦書きモードでお読みの方は、おそれいりますが、ここだけは確認のために横書きモードでもお読みください。ページの右上の[横書きで読む]と書いてある分部をクリックしていただければ、すぐさま横書きで表示しますので。 まさか「一期一会」を「1期1会」と書く人はいないと思いますが、そういう間抜けなことは、絶対にしてはいけません。 西暦なんかも、本当は「千九百九十七年」と書いた方がいいんですけど、最近の小説は平気で「一九九七年」と書いています。へたをすると「一九九○年」なんて表記もあって。これで「せんきゅうひゃくきゅうじゅうねん」と読んでしまう自分も情けないんですが.... これが作家の意向なのか、出版社の考えなのか、それはわかりません。なんでも、新聞の影響なんだそうです。まあ、これも定着してしまえば正解ってことになるんでしょうが。 さすがに縦書きの文章に「1990年」という表記は、ないようです。 「一九九○」という表記も、マンションやホテルの部屋番号の表記のように「せんきゅうひゃくきゅうじゅうきゅう」と読ませるのではなく、「いちきゅうきゅうまる」と読ませるんだったら構わないと思うんですけど、それでも、台詞の中にこういう表記はしない方が、小説っぽく見えるはずです。 それから、少し前にわたしも使っていますが「....」という表記。これも、実は横書き用です。縦書きを意識したら「・・・・」としなければなりません。正しくは、それでもいけないんですけどね。この点々は本来原稿用紙を使用する場合は、ひとますに点をみっつ入れてふたます使う、というのが正しい使い方です。 本当は、他にもいろいろあるはずですが、今は思いつきません。 ==箇条書きなんか使わない== どうしても必要ならばしかたありませんが、見た目を小説っぽくしたいのなら、箇条書きを使用するのは避けましょう。 箇条書きが入っていると、小説というよりも、レポートや何かの説明のように見えてしまいます。 同じ理由で、図や表を入れるのも極力避けましょう。 ==改行のしかた== いや、改行のしかたったって、どのキーを押せばいいか、とか、そういったことじゃありません。わかってる?ですよね(笑) ここでいう「改行のしかた」とは、どんなタイミングで改行すれば(段落を変えれば)、より小説っぽく見えるかってことです。 まず一般的に、セリフの前後で改行します。たとえば、次のような感じで。 :わたしはふりかえって、彼に聞いた。 :「うそだろ?」 :彼は、残念そうに小さく首を横にふっただけだった。 ただこれは絶対ということはなくて、特に翻訳物の中で、短いセリフの場合は、必ずしも守られているわけではないようです。逆にいうと、意識してそれを使うことによって、翻訳物っぽい雰囲気を出すこともできる、ということになります。たとえば、こんな感じで。 :わたしはふりかえって、「うそだろ?」と彼に聞いた。彼は、残念そうに小さく首を横にふっただけだった。 この使い方は、もちろん翻訳物に限ったことではなく、どんな作品でも使われまが、あくまでも短いセリフ、ちょっとした返事などの場合にのみ許されるような感じです。基本的には、セリフはひとつの段落と考えた方がよいでしょう。 セリフに関してはわかりやすいと思うのですが、それ以外の場合がわかりにくい。 通常、段落というのは、ひとまとまりの内容を表していたりするものなのだそうですが、どこまでを「ひとまとまり」と考えるかによって、大きく変わってしまいます。 これははっきりいって、センスの問題かもしれません。たくさんの文章を読み、自然と身につけていくもののような気がします。 とはいっても、「見た目を小説っぽく」する手段としての手法は、あきらかに存在します。 まず、段落の長さ。 ひとつひとつの段落が、あまり長くない方が、見た目は軽い感じになります。テンポも、あるように見えます。 段落が長くなれば、見た目は重い雰囲気になります。時間の流れが、ゆっくりになるような感じになります。 これは、あくまでも「そんな気になる」というだけで、短い段落ばかりの作品でもゆっくりと、重厚な雰囲気を持っているものもあれば、ほとんど改行のない作品でも、軽くテンポのいいものもあります。 ただそれは、プロまたはうまい文章の書ける人が書いたものを、見ただけではなく、きちんと読んでみて、はじめてわかることで、単純な「見た目の雰囲気」ではありません。 ド素人の場合は、文章そのもので勝負をするのはむずかしくなりますから、見た目ではったりをかましてしまいましょう。 テンポよく話しを進めたい場合には、ひとつひとつの段落を少し短めに。ゆっくりと話しを進めたい場合には、段落を少し長めにしてみれば、なんとなく見た目がそれっぽく見えてきます。 ただし、ド素人が書いた作品の場合、あまり改行ばかりだったり、ひとつの段落がやたらと長かったりすると、なんとなくへたくそに見えてしまいますので、とりあえず、原稿用紙一枚で、段落がふたつからみっつぐらいになるようにしてみてください。少なくとも、原稿用紙で五枚も六枚も、ひとつの段落で進めるようなことはしない方が、おすすめです。それだけで、なんとなくそれっぽくなるはずです。 次のテクニックとして、読者の注意をひきたい文章は、短い段落にする、というのがあります。映像でいえば、一瞬のクローズアップのような感じです。 この逆で、読者の注意をひきたくない文章は、長い段落の中に紛れ込ませてしまう、というのもあります。特に、長い段落だったり、ページがまるまる文章でうまっていたりすると、人によってはきちんと読まない人もいますから。って、わたしのことですが(笑) この手は、推理小説なんぞでよく使われています。 つまり、本来のヒントとなるようなことは、長い文章や、長い段落の中にさりげなく入れておいて、読者を誤った方向に導くための文章を、目立つように短い段落にしておくのです。まあ、これは見た目の問題とは、ちょっと違いますけどね。 段落を変える(改行する)場合に、ひとつだけ気をつけてもらいたいことがあります。 小説のようなモノを書く場合、改行の前には必ず記号が来る、ということです。もちろん、本来は改行の前だけではなく、文章の終わりには必ず記号が来るんですが。 記号というのは、「。」や「、」、「?」や「!」などのことです。「……」の場合もありますね。「」」もそうです。 次のような改行のしかたは、間違いです。 :わたしはふりかえって :「うそだろ」 :と聞いた。 上の例では、「ふりかえって」の後ろに「、」を入れてください。どうしても入れたくない場合には、改行せずに、 :わたしはふりかえって「うそだろ」と聞いた。 とする方が、よっぽどましでしょう。 1999.07.11
見た目を小説っぽくする
に戻る。
ナビゲーション
メインページ
コミュニティ・ポータル
最近の出来事
最近更新したページ
以前の形で読みたい方はこちら
もくじ
メインページ
はじめに
まずはいきなり書いてみる
見た目を小説っぽくする
文章を小説っぽくする
内容を小説っぽくする
書くための練習のようなモノ
推敲
名前をつける
有名な作品のパクり方
プロダクト
メモの達人への遙かなる道のり
確実に身につける!メモ術基本レッスン
当サイトの使い方
ヘルプ
検索
ツールボックス
リンク元
リンク先の更新状況
特別ページ
個人用ツール
ログインまたはアカウント作成