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小説というのは、なんといっても作者が神様ですから。多少強気に出てもいいはずです。そういう意味では、「です・ます」調よりも「だ・である」で攻めた方がそれっぽく見えるはずです。 | 小説というのは、なんといっても作者が神様ですから。多少強気に出てもいいはずです。そういう意味では、「です・ます」調よりも「だ・である」で攻めた方がそれっぽく見えるはずです。 | ||
- | ただ、「[[人称]]」でも述べますが、小説の文章には人称というものがあって、一人称形式の場合には、いくら作者が神様といっても、語り手は登場人物のひとりになるわけですから、その場合はその登場人物の性格にあわせた文体にする必要があるのは当然のことです。 | + | ただ、「[[#人称]]」でも述べますが、小説の文章には人称というものがあって、一人称形式の場合には、いくら作者が神様といっても、語り手は登場人物のひとりになるわけですから、その場合はその登場人物の性格にあわせた文体にする必要があるのは当然のことです。 |
つぎに、使用する各種の単語ですが、これはできるだけ、自分が知っている単語を使用するようにしてください。そりゃもちろん、存在すら知らない単語は、最初っから頭に浮かばないはずですから、使えるはずはありませんけどね。ここでいう知っている単語っていうのは、「よく知っている」もしくは「使い慣れている」という意味です。小説っぽく書くとは言っても、自分の言葉で書きましょうや。 | つぎに、使用する各種の単語ですが、これはできるだけ、自分が知っている単語を使用するようにしてください。そりゃもちろん、存在すら知らない単語は、最初っから頭に浮かばないはずですから、使えるはずはありませんけどね。ここでいう知っている単語っていうのは、「よく知っている」もしくは「使い慣れている」という意味です。小説っぽく書くとは言っても、自分の言葉で書きましょうや。 |
ここでは、小説っぽく見える文章の書き方について説明します。が、最初のうちは、読むだけ読んで、内容は忘れてください。この章の中で、書き始める前に意識する必要があるのは、<人称>の項だけです。
というのも、ここに書いてある<人称>以外のことをいちいち気にしながら文章を書こうとすると、とてもじゃありませんが、まともに文章なんか書けなくなります。
最初のうちは、「まずはいきなり書いてみる」を参照して、ガンガン書いちゃってください。で、推敲する時点で、ここに書かれていることを参考にして推敲してみてください。
で、推敲した結果が小説っぽくならなかったからといって、苦情なんぞ言ってこないように(笑)
文章を小説っぽくする場合、なによりも大切なのは言葉の選び方です。
まず文末ですが、「です・ます」調は避けた方がいいでしょう。そんなものは好みの問題だ、と言ってしまえばそれまでなんですが、「です・ます」調では気弱に見えます。
小説というのは、なんといっても作者が神様ですから。多少強気に出てもいいはずです。そういう意味では、「です・ます」調よりも「だ・である」で攻めた方がそれっぽく見えるはずです。
ただ、「#人称」でも述べますが、小説の文章には人称というものがあって、一人称形式の場合には、いくら作者が神様といっても、語り手は登場人物のひとりになるわけですから、その場合はその登場人物の性格にあわせた文体にする必要があるのは当然のことです。
つぎに、使用する各種の単語ですが、これはできるだけ、自分が知っている単語を使用するようにしてください。そりゃもちろん、存在すら知らない単語は、最初っから頭に浮かばないはずですから、使えるはずはありませんけどね。ここでいう知っている単語っていうのは、「よく知っている」もしくは「使い慣れている」という意味です。小説っぽく書くとは言っても、自分の言葉で書きましょうや。
ときどき、小説っぽくするつもりなのか、よく知りもしない難しい単語を使う人がいますが、文章全体を難しい単語で統一するのならばまだしも、思い付いたように難解な単語が出てくると、当然そこだけ浮いて見えます。いってみれば、普通に文章を書いていて、難しい知らない漢字を、辞書を見ながら書くと、その字だけやけに丁寧になってしまうようなものです。
全体を難しい単語で統一して、雰囲気を出すようにするのもいいのですが、ド素人の場合はそれはかなり困難でしょう。